AC/DC / Back In Black /? ATLANTIC P-10906A
1980年にリリースされたAC/DCの7枚目のスタジオ・アルバム。全英1位、全米4位を記録。全米セールスは2200万枚以上、全世界では5000万枚を超える。全米・全英を含む世界各国でプラチナディスクに認定されている。プロデューサーは、ロバート・ジョン・ランジ。
マイケル・ジャクソンの『スリラー(Thriller)』の6600万枚のセールスに次ぐ、世界で2番目に売れたアルバム。
1979年の前作『地獄のハイウェイ(Highway to Hell)』で、地元オーストラリアのみならずアメリカでの成功を手にしたAC/DCは、早速次回作のレコーディングに取り掛かろうとしていた。1980年2月19日、ボン・スコットがロンドンのクラブで飲酒後、急性アルコール中毒で急死。
一時はバンドの活動停止も考えられたが、スコットの葬儀の後、バンドは後任のボーカリストのオーディションを行う。ブライアン・ジョンソンが採用され、AC/DCはスコットの追悼盤として本作のレコーディングに入った。
日本盤のキャッチフレーズは、「悲しみをブッ飛ばせ!AC/DC!!」。
ブライアン・ジョンソン(リードボーカル)
アンガス・ヤング(リードギター)
マルコム・ヤング(リズムギター、バッキングボーカル)
クリフ・ウィリアムズ(ベース、バッキングボーカル)
フィル・ラッド(ドラムス)
A1 「Hells Bells – 地獄の鐘の音」 シングルカット曲。イントロに鐘の音が響くボン・スコットに捧げられた曲。ソリッドなリズムとギターが耳に心地いい。マルコムのリフが効いている。
A2 「Shoot To Thrill – スリルに一撃」 ブライアンのボーカル、アンガスのギター、AC/DCならではの温かみのある明るい爽快感がある。
A4 「Given The Dog A Bone – ロックン・ロール・ハリケーン」 マルコムのギターリフが気持ちよすぎる!快感のロックンロール・ブギー。
A5 「Let Me Put My Love Into You – 欲望の天使」 ブライアンのボーカルが圧巻。
B1 「Back In Black」 シングルカット曲。ボン・スコットに捧げられた曲。マルコムが肝だ。
B2 「You Shook Me All Night Long – 狂った夜」 シングルカット曲。ストーンズを凌駕するロックンロール・ブギーの傑作。
B3 「Have A Drink On Me – 死ぬまで飲もうぜ」 歌詞的にボン・スコットへの追悼だろう。ヤケクソだな?
B5 「Rock And Roll Ain’t Noise Pollution – ノイズ・ポルーション」 全英15位のシングルヒット曲。過去を忘れて未来を語ろう、というポジティブなナンバー。
YouTube: AC/DC – Back In Black (Official Video)
長らく認知症を患っていたマルコム・ヤングが2017年11月18日に死去。
AC/DCのサウンドの気持ちよさは、マルコムという存在によるバンドの一体感にあるような気がする。
悲しみをブッ飛ばして聴けば元気になる!AC/DCの最高傑作だ。