Art Blakey And The Jazz Messengers / same / BLUENOTE GXF 3002
収録曲
A1 | Moanin’ | |
A2 | Are You Real | |
A3 | Along Came Betty | |
B1 | The Drum Thunder (Miniature) Suite | |
B2 | Blues March | |
B3 | Come Rain Or Come Shine |
1958年10月録音
レーベル ブルーノート
おそらくジャズ史上の名盤5枚と言われれば、ほとんどの人がこの作品をリストアップするだろう名盤中の名盤と呼ぶに値する傑作。
表題曲&冒頭曲「モーニン」から流れるピアノのイントロ旋律は多くの人が耳にし、ジャズっぽいピアノフレーズと言われれば、これを思い浮かべるだろうことは、それだけ聴かれているという証拠である。
ファンキージャズと呼ばれる、楽しさと跳ねるビートドラミングが冴えるブレイキーのカッコ良さは当然なのだが、新加入したリー・モーガンのトランペットと、今作でもプロデューサー的な役割を果たし重要なポジションであったこれまた新加入のベニー・ゴルゾンの手腕も含め、相変わらず、ブレイキーの新人発掘審美眼の高さが伺える。
プレイヤーとしても超一流だが、マイルスにしても、「ジャズを知るにはマイルスとブレイキーの軌跡を追え!」と言われるぐらい両人のバンド在籍したプレイヤーが全員、のちのジャズ界に大きな影響を与えているのは、自身のグルーヴに必要なトップレベルのポテンシャルを見抜く能力が長けていたからであろう。
なぜこの盤は名盤なのかという議論も散々されているが、ジャズという理論や形式抜きにして音楽として純粋に楽しいからだと言っておきたい。