BLACK MORE’S RAINBOW / RISING / POLYDOR/OYSTER 23MM 0022
1976年 セカンドアルバム 邦題は「虹を翔る覇者」
ドイツ・ミュンヘン録音 英チャート11位
プロデューサーは、ディープ・パープルやブラック・サバス等の仕事で知られるマーティン・バーチ
ディープ・パープルを脱退したのちに、パープルの前座を務め見出されたUSハードロックバンド、エルフから大半のメンバーが引き抜かれ結成されたレインボーであったが、様式的で力強いボーカルのロニー・ジェイムス・ディオを除き、リズム隊の弱さが目立つデビューアルバムであった。
しかし、ロニー以外のメンバーをザックリと解雇したリッチーは、新たなリズム隊へと刷新した。中でもジェフ・ベック・グループからシーンを代表する強力ドラマー、コージー・パウエルの加入は強烈で、弱点であったリズム隊の補強に見事成功したセカンドである。代表曲でもあり、ハードロック史に残るドラムイントロから幕を開ける「ストレンジャー」は、一聴するだけでコージーの凄まじさが感じられるだろう。
ファンや評論家の間で言われる強烈な才能の3人が集った様を形容する「三頭政治」の始まりである。
ディオの太いボーカルラインに、リッチーの超絶ギターが絡み、大地を揺るがすようなドラミングがドライブし始めるハードロック名盤
全6曲、33分