BUDPOWELL / AMAZING BUD POWELL / BLUE NOTE BLP 5003/BN 0001
1951年リリース
レーベル、ブルー・ノート
プロデューサー、アルフレッド・ライオン
49年と51年録音音源の編集盤となっている。またオリジナルは10インチでのリリースで、55年から追加曲を含め12インチレコードとなり発売。
クインテットとトリオ編成の混合コンパイルとなっているが、各国の盤によっても収録曲の違い有り。
51年録音冒頭曲「ウン・ポコ・ロコ」ではカーリー・ラッセル、マックス・ローチでの編成で、パウエルとローチのピアノとドラムの激しい格闘技が堪能できる。「まだ足りない、まだまだ足りないぞ」と言わんばかりの殴り合いの喧嘩がヒートアップする様は、スリリング且つ緊張感に溢れ、モダンジャズの原点となるバップピアニスト帝王は彼であると言わしめる由縁であろう。
49年のクインテット編成「ウェイル」では、若かりし日のソニーロリンズ・ファッツ・ナバロのホーンセクション。若干力任せで強引さもあるが、荒削りで勢いに満ちたロリンズのサックスと、何よりもロリンズを導くか如く先導するナバロのトランペットが鋭利的で圧巻の仕上がりである。
盤によって選曲構成や曲順が違うとはいえ、別テイクなど含めて聴き比べて堪能する事も興味深い作品となるであろう。