CAMEL / MOONMADNESS / LONDON GP-1035
収録曲
A1 | Aristillus | |
A2 | Song Within A Song | |
A3 | Chord Change | |
A4 | Spirit Of The Water | |
B1 | Another Night | |
B2 | Air Born | |
B3 | Lunar Sea |
1976年発表 邦題は「月夜の幻想曲」
Fieldによるジャケット絵も美しい英国プログレバンドの雄、キャメル4作目
エンジニアは、ブライアン・イーノとの仕事で有名なレット・デイビス
前作オールインストであった「白雁」から一転、ボーカルを入れた従来のスタイルに戻る。今作をもってオリジナルメンバーであったべーシスト、ダグ・ファーガソンが脱退してしまう。第1期メンバーでのキャメルラストアルバムとなるがメンバーともに絶頂を迎えたクオリティである。
アナログシンセが今作から本格的に導入され、ピーター・バーデンスのキーボード演奏と、アンディ・ラティマーのフルートなどの絡みがたまらない。
国内でも人気のあったグループだが、今作2曲目「Song within a song」の序盤が日本歌謡音楽の旋律に聞こえてしまうのは私だけなのか、日本人の根底にある好きそうなメロディで遠い海の向こうから語りかけてくる気がする。
プログレは、難解にしたら正解みたいな部分もあったりするが、このキャメルは、美しいメロディーと音の響きを活かすサウンド空間処理、ポップな仕上げといい、プログレというジャンルで括るのが勿体なく感じる良質なロックグループであると思う。
前作ともにオススメの作品です。