CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL / PENDULUM / LIBERTY/FANTASY LP-80166
1970年発表 スタジオアルバム6作目
サザンロックの先駆者的存在となったアメリカ・西海岸出身の伝説的グループであるが、数々のロック名盤を生み落してきたキャリアから考えると、今作は微妙と言うファンは多いであろう。
経緯として、作品を重ね、キャリアが長くなってくると多くのバンドが経験するであろう、メンバーとの音楽性の不一致やマンネリズムからくる軋轢が、このバンドにも襲いかかっており、中心人物であったボーカル・ギターのジョン・フォガティ自作曲がアルバム全体を占める今作となってしまう。
今作をバンド最大のヒット作であり、永遠の名曲シングル「雨を見たかい」が収録されているアルバムと評価する人は多いが、実質のワンマンアルバムであり、新しい方向性を模索しようとしていたのか、ホーンやキーボードが導入されたりと、サザンロック色を弱め、ポップ寄りの傾向が強いアルバムで、幾分すっきりとしない迷った曲が多い。「雨を見たかい」1曲だけに引っ張られている名盤と言えるかもしれない。
(名曲シングルを作れるジョン・フォガティ独りの才能の証明とも言えるが)
アルバム全体の制作背景を意図してか、結果的に今作を最後にジョン・フォガティはバンドを去ってしまう。