DAVID BOWIE / HEROES / RCA RPL-2106
収録曲
A1 | Beauty And The Beast | |
A2 | Joe The Lion | |
A3 | “Heroes” | |
A4 | Sons Of The Silent Age | |
A5 | Blackout | |
B1 | V-2 Schneider | |
B2 | Sense Of Doubt | |
B3 | Moss Garden | |
B4 | Neukoln | |
B5 | The Secret Life Of Arabia |
1977年 11作目 ドイツ・ベルリン録音
邦題は「英雄夢語り」←この邦題はさすがに酷いと思います。
プロデュースは毎度のトニー・ヴィスコンティ
ジャケット写真は日本人写真家である鋤田 正義
制作時期、参加メンバーが重なる前作「LOW」と「ロジャー」と並びベルリン3部作とされている。
アメリカでのドラッグ中毒で深刻な退廃生活を送っていたボウイが、傾倒していたジャーマンロックとともにドイツに何かの癒しと救いを求めて滞在していた時期のアルバムである。
シングルヒットこそしなかったが、ブロンディやキング・クリムゾン、オアシス、モーターヘッド、レディ・ガガなど様々なアーティストにカヴァーされて、ブライアン・イーノとの共作&名曲「Heroes」が3曲目を飾る。ミュージッククリップも機会があれば、ぜひ見て頂きたいのだが、元キングクリムゾンのロバート・フリップの流れるようなギター、イーノのアンビエント音響処理とボウイの声と佇む存在感だけで、人間の性別を超越したような身震いするほどの魅惑なヴァイブスを画面から肌で感じる美しさを秘めている。
今作後も長い苦悩の時期を過ごしたボウイは、83年再び華やかさと煌びやかを満開に咲かせ、シーンに舞い戻ってくるのである。