DAVID GILMOUR / SAME / CBS/SONY 25AP 1077
収録曲
A1 | Mihalis | |
A2 | There’s No Way Out Of Here | |
A3 | Cry From The Street | |
A4 | So Far Away | |
B1 | Short And Sweet | |
B2 | Raise My Rent | |
B3 | No Way | |
B4 | It’s Deafinitely | |
B5 | I Can’t Breathe Anymore |
1978年リリース ソロ1作目
セルフプロデュース
全9曲46分
全英チャート17位
ピンク・フロイド「アニマルズ」ツアー終了後、ロジャー・ウォーターズが独り曲作りに励んでいたので各メンバーおのおの活動していた時期のソロ作。
77年というとケイト・ブッシュのデビュー前になるので、発掘したギルモアは、彼女のプロディース業も併行して行っていた時期でもある。
そんな中ギルモアもフランスにのんびりとした滞在でソロの曲作りしていたと思われるが、ピンクフロイドで見せる隙の無い完璧さに比べると、彼自身がリラックスしていたのが読み取れるギターサウンドが聴ける。
もともとピンクフロイドでも、流れるような流暢な叙情ギターが人気なわけであったから、今作のようなどこか懐かしい郷愁を誘うソロ作の雰囲気には抜群のマッチングである。深くリバーブ処理されたギターの余韻までもが美しく、ギルモアの演奏力の高さもそうであるが、類まれな才能の持ったギタリストである事を再認識してしまう。
残念ながらソロ作に関してのライブツアーが行われる事が無く、ギルモア自身もピンクフロイドの合間の休息的な活動だったのかもしれない。
84年以降にソロ名義でのライブは行っているが、この時期のライブを見たかった想いがある。