DEEP PURPLE / WHO DO WE THINK WE ARE / WARNER P-8312W
1973年リリース スタジオ7作目 邦題は「紫の肖像」
英国チャート4位
ディープ・パープル第二期最後のアルバムとなる。黄金期を支えたヴォーカルであったが、リッチーとの関係が悪化していたイアン・ギランが脱退。続いてロジャー・グローヴァーも抜ける事となる。
メンバー内の不和はどうであれ、アルバム聴くとやっぱり各メンバーの存在感が凄いし、やっぱりイアン・ギランの声が似合う。今作で新型電子なシンセサイザーを導入したが、カッコいいし、バラバラになってしまう事は惜しい。
改めて聴いても、どこが駄作扱いされているのか分からない節が多く、しっかりとディープ・パープルしている盤だと思います。
第二期時代のアルバムは、「イン・ロック」、「ファアーボール」、「マシン・ヘッド」ですからね。この3作だけでもパープル全部を語っても問題ないハードロック史に残る奇跡の大傑作残してますから、今作だけ知名度が無いのは、いささか勿体ない気がします。
邦題は「紫の肖像」となっていますけれど、本来の英題は「Who Do We Think We Are」(あんた何様?)ですからね。そりゃ、脱退してしまいますわ。
次作からのディヴィッド・カヴァーデールやグレン・ヒューズの加入によって、また欧州ハードロック界の勢力分布図は大きく書き換えられることになりますが、何度考えても惜しいアルバムです。