DONALD BYRD / FUEGO / BLUE NOTE BST 84026/BN4026
収録曲
A1 | Fuego | 6:37 |
A2 | Bup A Loop | 4:03 |
A3 | Funky Mama | 10:56 |
B1 | Low Life | 6:00 |
B2 | Lament | 8:25 |
B3 | Amen | 4:46 |
1959年10月レコーディング
レーベルはブルーノート
アルトサックスはジャッキー・マクリーン、
デューク・ピアソンがピアノ、ダグ・ワトキンス、ベース、
ドラムはレックス・ハンフリーズのクインテット編成
リーダーアルバムとしては3作目になるハードバップジャズを代表する作品である。
タイトルはスペイン語で「炎」を意味するが燃えるようなセッションが繰り広げられている。50年代のブルーノートトランぺッターと言えばリー・モーガンが先に名が上がるだろうが、裏的な存在として輝いているのは彼ではなかろうか。
昭和のジャズ喫茶ではリクエストの多い大人気盤だったらしいのですが、聴いていてワクワク楽しくなるだけに必然であろう。
後半「ロウライフ」から始まる怒濤ラッシュが素晴らしいのだが、最終曲である哀愁と祈りを感じるゴスペル調の「エイメン」から見受けられるように後に黒人公民運動などを大学で学び、博士号まで取得する。音楽だけでなく人類としての学び広げる事を体現しようとしていた彼が2013年に亡くなった事は非常に悔やまれる。
タイトル「炎」が意図していたのかどうかは計りかねないが燃え上がる人間の心情が上手く表現された屈指の隠れた名盤なのである。