DOOBIE BROTHERS / CAPTAINME / WARNER P-10128W
60年代終わりから70年代にかけて流行したアメリカ西海岸ロックの代表的アルバム
1973年発表のサードアルバム。ビルボードトップ10入りし、バンド自身初のヒット作となる。ゴールド・プラチナディスク受賞
プロデューサーはヴァン・モリスン、ヴァン・ヘイレンの仕事で知られるテッド・テンプルマン(バンドデビューから解散まで全てのアルバムを担当する)
バンド創設・中心メンバーであるギターボーカル(ハーモニカ)、トム・ジョンストンに焦点が絞られやすいバンドであるが、彼のソングライティングは特筆すべきもので今作でもシングルヒットした「ロング・トレイン・ランニン」、「チャイナ・グローヴ」はウエストコーストロックを表す爽快で疾走感のあるリズムとドライに軽快なサウンド・ボーカルに触れられる。
彼らのアルバムを聴いているとアメリカ西海岸の気持ちよさそうな砂浜海岸や一直線の長い道をオープンカーで走りたくなるのは制作される環境や気候がそうさせているのか?
陰湿やジメっとした音楽が全く似合わない清涼飲料ロックである。
ちなみにこの年のグラミー賞はロバータ・フラックの「やさしく歌って」が受賞。
音楽のるつぼとしても、やはりアメリカの多様さと地域性がある面白い国だ。