EAGLES / LONGRUN / ASYLUM P-10600Y
1979年発表のスタジオアルバム6作目
前作「ホテル・カリフォルニア」の世界的大ヒットにより、メンバー達の自信も確固たるものになっている事を感じさせるような余裕を見せる大人のアルバムであるように思えるが、バンド内自身は大成功による苦悩で結構重い状況の中で生み出されたようだ。
ビルボード1位を記録し、日本でも今作が初のオリコン1位を獲得。
スーパースターバンドとなって活躍するのかと思いきや、80年から始まる今作のライブツアーを収めたライブ盤発売を挟んで82年に解散してしまったため、皮肉にもスタジオアルバムでは最後の作品となってしまった。
シングルヒットしたしっとり系バラード曲「言い出せなくて」は、ポコから兼任のような形で参加していたベーシスト・ティモシー・シュミットが正式加入しボーカルを取っている。バンドメンバー外での曲も多く、後の解散劇となるムードは徐々にこの頃漂い始めていたのではないかと勘ぐり推測してしまう。
イーグルス=ホテル・カリフォルニアだという強いイメージが先行するが、今作もまたバンド・イーグルスを味わい深くする名盤であろう。
「ハートエイク・トゥナイト」「ロング・ラン」などシングルヒット曲も今作収録