EAGLES / ONE OF THESE NIGHTS / ASYLUM P-10033Y
1975年 4作目 邦題「呪われた夜」全9曲43分
初の全米チャート1位獲得、シングル3曲もトップ10入りした。
グラミー賞も受賞し、名実ともにスーパースターバンドとなった。
プロデューサー、ビル・シムジク
もともとカントリーロック色の強いバンドであったが、シティポップの要素へとシフトチェンジしたのが今作から垣間見せる。
新加入したドン・フェルダーのギターと、ディスコ曲に見られるプロデューサーの仕事が大きく影響しているのは確実だろう。
サウンド的には、AORなど要素も含め当時のミュージックシーンでは流行的であった気運もあり、受けの良い仕上がりになっていると思う。
しかし、カントリー色に拘るオリジナルメンバーであったバーニー・リードンとのバンド内メンバーとの軋轢は激化し、今作を最後に脱退してしまうのであった。
バンドとしても、デビューからの特徴であったカントリーを守るオリジナルメンバーなのか、新しいチャレンジと変化を受け入れて進化する新メンバー主導なのかのせめぎ合いであっただろう今作だが、セールスと評価ともにヒットを生み出してしまい、次作「ホテル・カリフォルニア」という、またロック史不朽の名盤を生み出してしまう事がさらなる皮肉でならない。