EMERSON LAKEPALMER / TARKUS / ATLANTIC P-8133A
A1Eruption
A2Stones Of Years
A3Iconoclast
A4Mass
A5Manticore
A6Battlefield
A7Aquatarkus
B1Jeremy Bender
B2Bitches Crystal
B3The Only Way (Hymn)
B4Infinite Space (Conclusion)
B5A Time And A Place
B6Are You Ready Eddy?
イギリスのプログレッシブ・ロックを代表するバンド,LAKE&PALMER(エマーソン・レイク&パーマー、略してELPとも)」のセカンド・アルバム。シンセサイザーという楽器をはじめてステージ上での演奏に持ち込んだことでも知られるキース・エマーソンが、音楽の表現方法としてのキーボードの方向性を示した作品とも言われている。
「EMERSON
アルバム・タイトルに取られた「タルカス(TARKUS)」。「タルカス」はキースがある日、ふと思いついた言葉だということで、想像上の怪物(ジャケットではアルマジロと戦車を掛け合わせたような異形かつユニークな生物に表現されている)。「タルカス」が火山の中から現れ、地上のすべてを破壊した後、海に帰っていくという壮大なストーリーが元となっており、「噴火」「マンティコア」「戦場」など7つの小曲で構成された、20分を越える大作。モーグ・シンセのコズミックな響きに破壊力を持たせ、縦横無尽に駆け巡る様子は、作品をよりドラマティックに仕上げている。
そのほかはジャズ・テイストを効かせた作品が並ぶ。特にプログレの特徴が顕著なのは2作品で、「Infinite Space」は各楽器がユニゾンで刻むリフレインが広大な宇宙への旅路を思わせる。「The Only Way」は、宗教的で荘厳な導入部が印象的。「タルカス」ほどの強烈さはないものの、彼らの音楽を十分に堪能できる。打って変わって「A Time and a Place」「Are You Ready Eddy?」は明るいロックに気分を開放される。