ERIC DOLPHY / AT THE FIVE SPOT VOL 1 / PRESTIGE LPP-88131
収録曲
A1 | Fire Waltz | |
A2 | Bee Vamp | |
B | The Prophet 1961年7月録音 レーベル プレスティッジ プロデューサーはエズモンド・エドワーズ トランペット、ブッカーリトル ピアノ、マル・ウォルドン ベース、リチャード・デイヴィス ドラム、エド・ブラックウェル らによるカルテット編成 58年チャールズ・ミンガス楽団からキャリアをスタートさせたドルフィーが、61年ブッカー・リトルを率いてNYのファイブスポットで夏の暑い夜に繰り広げられた名ライブの第1集。ドルフィー=フリージャズと定義するファンも多い様だが、この一夜の演奏を聴けば、ただ闇雲に滅茶苦茶演奏しているのでなく、高い次元で音が自由に向かって昇華されていく過程が体験できるだろう。伝統をしっかり踏まえた演奏をしていた彼であるが、定義から外れることがフリージャズではなく、理論に縛られる事によって閉塞性が生まれるなら開放すべきであるドルフィー自身の強い意識が感じ取れる。 マルによる実験性の高いフリー・アブストラクトジャズ「ファイヤーワルツ」が冒頭を飾る。 このセッションの数か月後、10月には他界してしまうブッカー・リトルとの演奏が経緯を知ってしまってから聴き直すと何か涙が溢れる熱い演奏となって響いてしまう。 遠いベルリンの地で帰らぬ人となった熱い人間の魂が刻まれている |