GEORGE HARRISON / ALL THINGS MUST PASS
GEORGE HARRISON / ALL THINGS MUST PASS / APPLE AP-9016C
1970年発売 ソロ3作目
プロデューサーは、ジョージ・ハリスン&フィル・スペクター
アナログはLP3枚組の大作。全23曲。
英米でチャート1位を記録。ジョージのソロ代表作。70年代ロックの幕上げを告げた名盤である。
前作のソロ作では当時の最新で珍しいデジタル楽器モーグ・シンセを大胆にフィーチャーした作品であったが、ホワイトアルバムからジョージのソロワークとしての評価を得る片鱗を見せていた、SSWとしてのシンプルな楽曲制作に回帰したアコースティック・ロックな作品となる。
ビートルズ時代は2人の天才(レノン・ポール)によって影の薄いメンバーとなっていたが、ハリスンも、非凡な凄い才能だからこそビートルズが成り立っていたのだとハッキリ断言できるだろう。
3枚目はジャムセッションを中心とした音源だが、バッドフィンガーなど豪華な客演を繰り広げている。特筆すべきはエリック・クラプトン周辺だが、カール・レイドル、ジム・ゴードン、ボビー・ウットロックだろう。このメンツを聞けばピンとくるかもしれないが、デレク&ザ・ドレイクのメンバーである。クラプトンは、ハリスンの妻ボイドに恋してしまい作られたアルバムが「いとしのレイラ」である。(結局クラプトンとボイドは結婚しちゃうけれど)