HELEN MERRILL / SAME / EMARCY 195J-7
A1 | Don’t Explain | |
A2 | You’d Be So Nice To Come Home To | |
A3 | What’s New | |
A4 | Falling In Love With Love | |
B1 | Yesterdays | |
B2 | Born To Be Blue | |
B3 | ‘S Wonderful |
「ニューヨークのため息」と称されるジャズ・シンガー、ヘレン・メリルの代表作。まだ若手だった名プロデューサー、クインシー・ジョーンズを編曲に、早くから天才トランぺッターの呼び声高かったクリフォード・ブラウンをサポートメンバーに迎えて制作。色褪せないジャズスタンダードの中に個々の非凡な才能がぶつかり合う逸品となった。
戦場で明日をも知れぬ中、故郷に残した人への思いを歌った「YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO(あなたが待つ家に帰ることができたら、なんて素晴らしいんだろう)」、恋に生きた日々を、少しの悔恨とともに懐かしんだ「YESTERDAYS (過ぎ去りし日々)」は、今にも叫びだしそうなほど狂おしい心を、せつなく甘いヘレンの歌声がより一層駆り立てる秀作。一転、「’S WONDERFUL(なんて素敵なの)」では、バックバンドが刻む早いテンポに乗せて軽快に詞をつむぎ、バラードに頼らない彼女の力量を見せつけた、多彩な味わいの一枚となっている。