JEFF BECK / WITH THE JAN HAMMER GROUP LIVE / EPIC 25AP 359
1977年にリリースされたライブアルバム
プロデューサーはヤン・ハマー
前年にリリースされたジャズ・フュージョンインストアルバム「ワイヤード」後のアメリカ・ツアーを収めた盤で、ヤンハマーグループとのセッション的内容になっており、ジェフェベックの曲だけでなく、ヤンハマーの曲も収録されお互いに演奏しあっている。
また次作で正式加入となるサイモン・フィリップス、トニー・ハイマスもツアーに参加している。
冒頭から始まる車が往来するハイウェイ音を模した車のクラクションシンセとジェフ・ベックのギターの掛け合いからヤン・ハマーとの関係が良好なのが分かる和気あいあいとしたリラックス時間から束の間、お互いにぶつかり合うようなスペーシーバトルが繰り広げられる。
世界的なロック音楽評論では、かなり厳しい視点で語られる作品だが、それはロックとして聴こうと思うからであり、フリージャズやフュージョンインプロとして演奏を聴けば、相当な質を持ったレベルであることは間違いないだろう。
駄作や迷盤と決めつけて、しっかりとした耳で聴こうとしない限り、ジェフベックが表現しようとしていた事は見えないかもしれない。
が、やはりライブとしてもボーカル/コーラスが弱い。