JIMMY SMITH / CAT / VERVE MV 4007
1964年4月レコーディング
レーベルはヴァーヴ
プロデューサー、クリード・テイラー
ジャズのファンキーオルガン仙人といえばジミー・スミスだが、長年のブルーノ―トからテイラーの口説きにより63年に大手音楽レーベルVERVEに移籍した直後のアルバム。
ジャズ界では異例のビルボードメインチャート12位となり商業的にも大ヒットとなった。
これはおそらく当時「ミッション・インポッシブルのテーマ」や、「燃えよ!ドラゴン」の曲などヴァーブの売れっ子コンポーザーであったラロ・シフリンがアレンジャーとして参加していた事も大ヒット影の立役者だと思うのだが、やはり大手レーベルらしいオーケストラホーンセクションの導入など、ブルーノートには無い豪華で贅沢な環境となっている。
代表曲「ザ・キャット」から聴いてるこっちまでハラハラ手に汗握るオルガンが堪能できるが、やはり大手商業主義的なものもあってか、ブルーノート時代のような本来の彼の良さは少し弱まっている様にも思える。「セント・ルイス・ブルース」のような控えめな曲にこそ、ジミースミスが、ただのファンキーな人なだけでない繊細な部分が垣間見えるだろう。
もうアルバム一聴するだけでお腹いっぱいになる33分