KING CRIMSON / IN THE COURT OF / POLYDOR 25MM 0261
1969年発表 デビューアルバム
邦題は「キング・クリムゾンの宮殿」
デビューアルバムにして、全英チャート1位を爆走していたビートルズ「アビィ・ロード」を引きずり下ろし、チャート1位になったアルバムとしても有名であったが、実際はチャート5位という結果で現在は都市伝説として流布している。
(それだけ当時のデビュー作の衝撃は凄まじかったということであろう)
また印象的なジャケットは画家バリー・ゴッドバーによるもの。
プログレッシブ・ロックとはこういうものである、というイメージを決定するかのようなクラシックからジャズ果ては実験音楽まで、フルートやメロトロンのような楽器までをロックミュージックに持ち込み多彩性を秘めて拡張させるスタイルは、後世の世界中の音楽自体に大きな影響を与えた、また概念的な意味でも音楽を超え芸術全体に今なお波及する余波は人類史上の傑作作品と呼んでいいだろう。
中心となるロバート・フリップ(g)だけでなくメンバー全員が作曲能力も高く、後にEL&Pを結成するグレッグ・レイク(b)も在籍した。
キャリア通して息の長いバンドであるが、メンバーチェンジにも悩まされ、成功の陰に紆余曲折を経験しているグループである。