KISS / DESTROYER / CASABLANCA VIP-6395
A1 | Detroit Rock City | |
A2 | King Of The Night Time World | |
A3 | God Of Thunder | |
A4 | Great Expectations | |
B1 | Flaming Youth | |
B2 | Sweet Pain | |
B3 | Shout It Out Loud | |
B4 | Beth | |
B5 | Do You Love Me |
白塗りの顔、炎などを取り入れたど派手なパフォーマンスで、米ロック界の生ける伝説と呼ばれる「KISS」の4枚目のスタジオ・アルバム。デビュー当初、レコード売り上げは鳴かず飛ばずだった彼らだが、辛抱強く続けたライブで徐々に力を付け、少しずつセールスも伸ばしていた。そういった成長期の1976年に発表した本作は、名プロデューサー、ボブ・エズリンの手腕により、生のオーケストラ音源やギター・オーケストレーション、多彩なサウンド効果を導入した、より音楽性の高い仕上がり。後の人気作が顔をそろえ、米国でプラチナ・ディスクを獲得した。
ライブのオープニングで盛んに演奏される「Detroit Rock City(デトロイト・ロック・シティ)」は、ハードロックの王道を突き進む代表作。冒頭のシンプルでありながら耳に残るギター・リフはあまりに有名。「Beth(ベス)」の透明で美しいピアノソロから導かれるピーター・クリスのせつない歌声が印象的なバラードは、ハード・ロックの新境地。シングル・カットされ、全米トップ10入りを果たした。イントロとサビが人気の「狂気の叫び」は、ロック独特のテンポ感が心地よい。「雷神」はギター、ベースの圧にジーン・シモンズの力強い歌声が乗り、圧倒的な重厚感が味わえる。