LED ZEPPELIN / 4 / ATLANTIC P-10125A
1971年発表 4thアルバム。
バンドとしては最大ヒットアルバムとなった。
プロディーサーはジミー・ペイジ
世間では「4」と称されているが、正式なアルバムタイトルは無し。
また一切のクレジットがジャケットには記載されておらず、観音開きや内袋なども含め、トータル的にデザインされており、楽曲だけでなくパッケージそのものも作品として打ち出そうとするバンドの意思が伺える盤である。
前作で見せ始めていたアコースティック・トラッド調の方向性をさらに推し進める形となり、バンドイメージを決定付けたかのようなサウンド的にも一種の完成形を見せるアルバムである。超名曲「天国の階段」で、その要素は凝縮されている。
レコーディングスタジオだけでなく、古い屋敷の暖炉前や吹き抜けの建物空間を利用した録音も試みたため、温かくリラックスしたような独特の演奏空気を醸し出すサウンドの要因となっている。
また「限りなき戦い」では、UKニューフォーク旗手であったフェアポート・コンヴェンションの女性ボーカルだったサンディ・デニーを迎え、初の客演ボーカル曲も収録されている。小ネタではあるが、近年映画化され世界的大ヒットしたロードオブザリングの原作から着想された歌詞も興味深い。