MADONNA / TRUE BLUE / SIRE P-13310
1986年発表 3作目
商業音楽色の強いポップアルバムであった前作ライク・ア・ヴァージンに対して、流行ポップ色は薄まり、今作からマドンナ自身も作詞や作曲など積極的に制作に関わるようになる。シングルマザー問題など女性視点での社会性の強い歌詞やメッセージなど音楽的な方向性の広がりが大きく感じられ、現在のマドンナ流の原型を垣間見れる作品である。
前作同様チャート1位の売り上げを記録し、収録9曲中のうち5曲もシングルカットされ同時に大ヒットした。
USポップスターアイコンとしての「マドンナ」という不動の地位をモノにした。
現在になって聴き直しても、色あせる事なく彼女の強烈なパワーが目の前に迫って来る感触は、こちらが想像している以上のエネルギーで満ち溢れているからこそである。
ジャケットが女性のオーガズム時に見える写真であったためか、学生の頃レコード店で販促用ポスターを貰ったので部屋に貼っていたら、母親にもの凄い形相でブン殴られた記憶があり、思春期でもあった当時はとても淫靡で聴いてはいけないアルバムというトラウマがあったので、しっかり聴けなかった記憶があるなあ。本当に良いアルバムなので、あの時しっかり聴いておくべきだったと現在になってから後悔しております。