MICHAEL SCHENKER GROUP / MSG / CHRYSALIS WWS-81450
1981年 セカンドアルバム
邦題は「神話」
U.F.O. 、スコーピオンズというキャリアのドイツ人ハードロックギタリスト、マイケルシェンカーのソログループ。通称M.S.G。
当時NWOBHM(ニューウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)の流れもあり、欧州バンドに脚光が当たったため数多くのグループがデビューした。その中でも実力派バンドであった有名グループを渡り歩いてきたシェンカーだが、ギタープレイには定評があり、デビュー前から期待されたバンドであった。(結成当時のベースは、後にMR.BIGで活躍するビリー・シーン)
第2作目からはドラムにレインボーを脱退したコージー・パウエルが加入し、最強のリズム隊として期待されてたアルバムだったが、もともと聴きやすいサウンドで定評のあるプロデューサーのロン・ネヴィソンによる仕事が完全にミスマッチングしてしまい、本来迫力あるサウンドにするほうがリズムグルーヴを活かせるメンバープレイを完全に殺してしまっている。
実際この時期のライブ音源を聴いていても凄まじいドラミングとギターの闘いが聴け、非常に興奮する。質の高い楽曲など素晴らしい作品であるだけにミックスで損をしている惜しいアルバムである。