POLICE / GHOST IN THE MACHINE / A&M AMP-28043
1981年リリース スタジオアルバム4作目
プロデューサーは、XTCやフィル・コリンズとの仕事で知られるヒュー・パジャム
大ヒットした前作「Zenyatta Mondatta」まで見せていたレゲエや民族音楽を基調としたパンクロックであった様相が今作から一変し、今までの要素は残しつつもシンセなどデジタル色の強いエンジニアリングが輝る誠実な成熟したロックとなっている。
メンバーの顔写真が続いていたジャケットデザインもデジタル文字に変わり、バンドとしても変化を告げるものであっただろう。
セールス的には全英チャート1位、全米2位に終わり、初のアメリカ1位は獲得できなかった。が、今作のこのアルバムの方向性はバンド内にも強い爆発を生んだのか、次作83年に全米英ともにチャート1位を爆走する最高傑作にしてポリス最終アルバムとなる「シンクロニティー」誕生への布石となるのであった。
解散後、ソロへ転向するスティングであるが、今作でも十分に堪能できる迷いのない芯のあるベースがたまらないです。
また「破壊者」はグレイス・ジョーンズへ提供したセルフカヴァーとなっているが、さらに後年、映画「デモリションマン」主題歌のため、スティング名義でセルフカヴァーされ直している。