POLICE / REGGATTA DE BLANC / A&M AMP-6065
1979年 セカンドアルバム
バンド初のUKチャート1位(4週連続)を記録する
タイトルが示すように「Reggatta de Blanc」は、彼ら音の響きから造語する傾向があるから、フランス語のブラン(白)とイタリア語のレガッタをレゲエの響きにかけて「白いレゲエ」という意味を匂わせているあたりに、白人によるレゲエロックアルバムを俺らは作ったんだという、ハッキリとしたバンドの意思表示として受け止められるだろう。
当時、欧州ではニューウェイブ・パンクの流れが強く、英国領ジャマイカとしていた背景からUKはレゲエ大国であるため、パンクバンド、クラッシュなどを例にパンク・ロックとレゲエは結びつきやすく特別珍しい経緯ではないかもしれないが、わざわざ「白いレゲエ」と自分たちで言い切ってしまう事に、彼が世間に対して表明したい強いものを感じる。
ファーストアルバムは。まだ煮え切らないニューウェイブの残り香が漂っていたが、今作からは、3人個々の高度な楽器演奏と楽曲センスがぶつかり合い、後の「ポリス」というバンドサウンドをイメージする代表的な独自ハイファイサウンドを今作で確立した。
大ヒットシングル「孤独のメッセージ」収録、このレゲエなど多国籍要素を取り入れる楽曲性は次作にも引き継がれる。