RAINBOW / DOWN TO EARTH / POLYDOR 20MM 9230
1979年発表 スタジオアルバムとしては4作目
1作目からのヴォーカルであった最後のオリジナルメンバー、ロニー・ジェイムス・ディオが脱退し実質リッチーブラックモアの主体のバンド編成となってしまう。
ヴォーカル探しをしていたリッチーの要望により、マーブルスのヴォーカルであったグラハム・ボネットが加入(今作限りで脱退)
プロデューサーはロジャー・グローヴァーだが、これもまたリッチーの要望により、ベースも兼任した。
ドラムはコージー・パウエル(今作で脱退)、キーボードはドン・エイリーの5人体制。
脱退後ブラック・サバス加入や自身のバンド、ディオを結成するようにディオのボーカルはメタル色の強いものであったが、もともとディープ・パープル時代からポップ路線でも興味のあったリッチーが今作で大胆にハードロックポップサウンドへのアプローチを展開する、ポップボーカルでは定評のあったグラハム・ボネットは適任だったであろう。
従来からのメタル路線を望むファンからは不評アルバムとされるが、ハードロックアルバムとして、リッチーのメロディセンスと、クラシカル超絶テクニックが堪能できる名曲が多く、明らかにハードロック史に名を連ねる事ができる名盤である。