RAINBOW / LONG LIVE ROCK’N’ ROLL / POLYDOR MPF 1156
1978年 ライブ盤を除けばスタジオアルバム3作目
邦題は「バビロンの城門」
リッチー・ブラックモアのレインボーと言えば、元ディープ・パープル、英国ハードロックの雄とも称されるイメージがあるが、もう一つ強くイメージする事といえば、毎回すんごいメンバーチェンジを繰り返し、完全なリッチー独裁バンドであることも定番ネタとなっていることであろう。
今作もコージー・パウエル(ドラム)、ロニー・J・ディオ(ボーカル)の3人体制固定と思っていいアルバムだが、さすが各々ハードロック史に残るスーパースターであるゆえに3人のセンスのぶつかり合いだけでも凄まじい音の塊みたいなグルーヴが引き起こっている。
この時期のライブ映像を見る機会があれば、ぜひ見て欲しい。野太く今にも襲いかかるようなディオの獣声と、地響きや雷のようなコージによるドラミング、クラシカル様式美な繊細もありながら果敢に攻めるリッチーの超絶ギターこのウネリだけで私は悶絶しそうになった。
次作でとうとうオリジナルメンバーでもあったディオがまた脱退して姿を消してしまうが、レインボーというバンドは、アルバム毎に新生というか生まれ変わって別のバンドになり、それを楽しむものだと思わせるものである