RAINBOW / STRAIGHT BETWEEN THE EYES / POLYDOR 28MM 0152
1982年リリース 邦題は「闇からの一撃」
プロデューサーはディープ・パープルのロジャー・グローヴァー。
カナダでの録音となり、バンド初のデジタル機器での録音となった。
前作「アイ・サレンダー」から加入したジョー・リン・ターナーも今作から作曲など制作面でも加わっている。前作ツアーから、もうレインボーではアルバム毎のメンバーチェンジは代名詞になっていたが、キーボードのドン・エイリーが脱退し、今作はデイブ・ローゼンサルが新メンバーとして加入した。
レインボーのアルバムの中では比較的評価の薄い作品であはるが、リッチーが画策していたアメリカ市場での進出という面では成功したアルバムである。
ポップすぎるという批判は初期レインボーと比べるからこそ噴出する想いであって、冒頭曲「デス・アリー・ドライバー」を一聴した瞬間、誰もがハードロック名曲「ハイウェイ・スター」を思い浮かべるだろうスピード感のある質の高いレインボーを感じられる。
まだアメリカでは知名度の高くなかったディープ・パープル時代のパワーを、リッチーはアピールしたかったのかもしれない。
アメリカ人であったジョーの影響が上手く作用したのか、上質なアメリカン・ロックが多い作品だ。くれぐれも初期レインボーを重ねて聴かぬように。