ROLLING STONES / BEGGARS BANQUET / LONDON L20P 1204
1968年 プロデューサーはジミー・ミラー
全英チャート3位
ストーンズ特有のブルージーロックンロールから流行のサイケサウンドに歩み寄っていた方向性から一転、ロックの原点に戻るべく回帰しつつも、進むべき新しい方向性も獲得した傑作名盤である。
便所の落書きジャケットで有名だが、発売元のデッカが難色を示し、バンドの反対を強引に押し切り、白地にロゴと言うジャケットで発売した。が後にバンドが決めていた便所の落書きアートに結局変更された。LP盤なら大きくて見やすいと思うが、落書きの文字には「ジョンはヨーコを愛している」などの小遊びが隠されていたりするので、眺めていると楽しい。
アルバムレコーディングには深くかかわる事のなかった、深刻なドラッグからのリハビリ中であったブライアン・ジョーンズは今作が最後のアルバムとなった。
ガンズ&ローゼスやジェーンズ・アディクション、レジデンツやU2,ボンジョビ、パールジャムなど数多くのミュージシャンにカバーされている「悪魔を憐れむ歌」は、サタニズム的な世界観など、剃刀のようなギターなど、かなりの濃いエッジの効いた冒頭曲としてアルバムの幕を開ける。
60年代を代表するロック名盤と評される事が多いが、世代を超えてロックの名盤である。