SANTANA / AMIGOS / CBS/SONY SOPO 117
1976年発表 7作目
ジャケットは前作と同様に横尾忠則が担当。
冒頭曲「Dance Sister Dance 」から察する事ができるが、ラテンロックというものはこういうものなんだと分からせてくれる突き抜けたダンサンブルナンバーで幕を開ける今作。
前作までサンタナ自身が宗教にハマったり、ジャズやディスコミュージックに傾倒したりと様々な紆余曲折経験した迷いから解放され、本来の持ち味であるラテンロックに原点回顧した結果の大傑作である。
アルバム全体がバラエティ豊かな曲で飾られており、上記の経験が活かされているのであろう、ジャズやファンク、ディスコ要素も非常に上手く昇華されている。
音盤を楽しむ要素の1つでもあるが、曲自体が音楽的にどうであるかということ以上に、その時の演奏者・制作者の精神状態や意思が変わると、やはりアルバム内容も変わってくる・伝わってくるのが伺える事がリスナーとしても楽しい。
コーラス以外は客演に頼らずにほとんどの曲をメンバーのみで仕上げられた制作経緯も、きっと本人達の停滞していた状態から一皮剥けた自信の表れではなかろうか？
日本で大ヒットしたギターインスト名曲「哀愁のヨーロッパ」収録
この曲からもサンタナのリラックスしような美しいギターの音色が聴けるだろう。
