SONNY ROLLINS QUARTET / TENOR MADNESS / PRESTIGE SMJ-6521
1956年5月24日録音
レーベル PRESTIGE
ジャズ盤では、コルトレーンと共演した唯一のアルバムとして名高い作品である。
ピアノがレッド・ガーランド
ベースはポール・チェンバース
ドラム、フィリー・ジョー・ジョーンズ
という編成である。
レーベル、プレスティッジに残した「マラソン・セッション」で有名なマイルス・デイヴィス・クインテットのレコーディングが5月11日だったので、ほぼ2週間後のレコーディングになる。一番ノリに乗っている状態でのメンバー演奏と今作はなったであろう。
ブルース原曲「ロイヤル・ルースト」を元に12分の演奏を繰り広げる注目曲。
当時はソニー・クラークの方がスターで、まだ駆け出しのコルトレーンはひよっこであったが、本人はもの凄いライバル意識を持っていたのか、対決するかのようにセッションしていたと後のウェイン・ショーターが当時の事を語っている。
レベールとしても「サキソフォン・コロッサス」がジャズ史に残る不朽の名盤である事に疑いはないが、ブルージーで熱血で情熱性で言えばこちらのソニーの演奏が上である。
コルトレーンとの共演ばかり目が行く盤ではあるが、他の曲も剛腕なソニー・ロリンズの迫力あるプレイが聴けるだろう。