SPECIALS / SAME / CHRYSALIS WWS-81288
1979年リリース ファーストアルバム。
プロデューサーはエルヴィス・コステロ
クラッシュの前座などを務め、シングル「ギャングスターズ」で全英シングルチャート6位まで記録し、勢いあるデビューを飾ったアルバム。
ジャマイカの空気を吸ったUKモッズからの回答と言うべき2トーンの先駆者的存在である。
アルバム14曲中7曲が、ダンディ・リヴィングストン、メイタルズ、プリンスバスターら本場レゲエ・スカレジェンド達のカヴァー曲で構成され、ジャマイカへのリスペクトを隠すことなく表明した形になっている。当時、私はスペシャルズからレゲエやスカを知り溯ってオリジナル曲に酔いしれた。オリジナルを知らない若者へのレゲエ史を知るバイブル的役割でもあろう。
カヴァー曲だけを聴いても、オリジナル曲はスペシャルズの方なんじゃないかという錯覚に陥り、レゲエやスカの南国ジャマイカ・ルーディーズのDNAをしっかりと継承しながらも、ロンドンという都市型サウンドにシェイップアップされている。
どことなくツッパリで、だけどなんだか弱い頼りなさもあったり。
世界全ての不良たちに送られた永遠の必聴盤である。
UKオリジナル盤には収録されていないが、US、日本盤などにはボーナストラックとして先行シングル「ギャングスターズ」は収録されている。