VAN HALEN / FAIR WARNING / WARNER BROS. P-10978W
収録曲
A1 | Mean Street | |
A2 | Dirty Movies | |
A3 | Sinner’s Swing | |
A4 | Hear About It Later | |
B1 | Unchained | |
B2 | Push Comes To Shove | |
B3 | So This Is Love? | |
B4 | Sunday Afternoon In The Park | |
B5 | One Foot Out The Door |
1981年 4作目 邦題は「戒厳令」
ジャケットデザインはカナダ人画家ウィリアム・クアレックの作品コラージュ
プロデューサーはテッド・テンプルマン
全米チャート5位
デビュー作以来、チャート10位以内に入る様な大ヒットシングルを持ってない彼らであるが、今作を聴いていると、シングルヒットは元から作る気が無いようにも思える気がある。
アルバム全体を通して、何かとも言えない「ヴェンヘイレン」という大きなうねるグルーヴが確実に存在していて、気軽にシングルヒット曲を中心にロックアルバムを聴くようなリスナーを拒絶しているかのようだ。
逆に言えばキャッチーでなく、本当にスルメ型と言われる本腰を入れてアルバムをしっかり聴き入れなければ耳に入ってくる楽曲群ではない。
エディ・ヴァン・ヘイレンの超絶ギターだけが注目されがちなバンドだが、ベースのアンソニー、ドラムのアレックスらによるリズム隊が強固でバンドグルーヴが売りのグループである。それは今作の楽曲を聴くことで、しっかりと認識できるに違いない。
どうしてもヒット作アルバムの間に挟まれる作品は埋もれてしまいやすい傾向があるが、今こそ再評価されるべき高レベルロックンロールアルバムで、ここで聴くべき作品である。