収録曲
A1 | Milky Way | |
A2 | Umbrellas | |
A3 | Seventh Arrow | |
A4 | Orange Lady | |
B1 | Morning Lake | |
B2 | Waterfall | |
B3 | Tears | |
B4 | Eurydice |
1971年2月レコーディング
フュージョンの幕上げを告げた69年の歴史的傑作「ビッチーズ・ブリュー」で起こるジャズの電子化の波を受け、マイルスの分子を受けるウェイン・ショーター、ジョー・ザヴィヌルらを中心に結成したファーストアルバム。
冒頭曲「ミルキー・ウェイ」タイトル通り、天の川を思い浮かべるような夜空の星煌めく美しい間のあるサウンドから驚かされる。
フュージョンは、ロックとのクロスオーヴァーも激しく、ロック視点でも語られる事が多い作品があると思うが、ウェザー・リポートがジャズたらしめている事は、やはり生粋のジャズ畑から出てきたメンバーによる演奏・意識・入念な構成があるからだろう。
実際、フュージョンブームに便乗して出てきたグループは山ほど居たが、15年間近く第一線で活動し続けたこのバンドの他には類を見ない。
ジャズだけでなく、この作品が表明した意思は、世界中のロックやポップ~テクノまで多方面の音楽に影響を与えた。
のちに天才ベーシスト、ジャコ・パストリアス、ピーター・アースキンのドラム加入により、リズムも強固になる。グループとしても、特に78~82年鉄壁の黄金期を迎え電子ジャズ名盤を生み出し続けるのであった。