1978年 ウイングス初のベストアルバム。
妻リンドと活動し始めてからの音源をまとめたソロ初のベストアルバム。
当時の時点ではアルバム未収録だったシングル曲までも網羅しファンにとっては親切で嬉しいベスト盤であっただろう。
完璧とまでは言いきれないが、ほぼ代表曲を1枚で堪能できる。
バンド初のチャート1位を記録した「マイ・ラブ」や「バンド・オン・ザ・ラン」など含めた全12曲収録。
映画「007」の主題歌としてヒットした「死ぬのは奴らだ」は、ガンズ&ローゼスがカヴァーしたことでも有名である。
最終曲が個人的に大好きなバグパイプをフィーチャーしたスコットランド民謡風ソング「Mull Of Kintyre」通奏低音楽器の響きって何か涅槃を感じますよね。ロックと結構相性の良い楽器だと思うのですが、作品最後の締めはやはりポール自身も涅槃への思いだったのかもしれないと勝手に妄想してしまう。
またキャリア後半にバンド表記がポール・マッカートニー&ウイングスとなっている場合もあるが、これはレコード会社が売上低迷への打開策で、有名なポールの名前を出して売り出そうとしたエピソードが背景にあるが、基本的に名前が変わったからといってバンド内の何かが変わったわけではないらしい。