WINGS / LONDON TOWN / CAPITOL EPS-81000
1978年 ウイングス6作目アルバム
プロデューサー、ポール・マッカートニー
ジャケットデザイン、ヒプノシス・ウイングス共同
77年ロンドン・アビー・ロード・スタジオにてレコーディング
全英チャート4位、全米チャート2位
レコーディング中、2人のメンバー脱退のため、ポール、リンダ、デニー・レインの3人で仕上げた曲もある、デニーが民族音楽的嗜好が強かったため、民族フォーキーな曲が多く、またウイングスのアルバムの中で、デニーの曲が一番多いアルバムとなっているのが特徴である。
アルバムには未収録であった(のちのリマスター盤で追加収録)全英チャート1位の大ヒット先行シングルであった「夢の旅人」はバグパイプが入り、アイリッシュトラッド風な曲調であるのもデニーによる仕事が大きい事が伺えるだろう。
アルバムからは、「しあわせの予感」などがシングルヒットしたが、妊娠中の妻リンダとアメリカから故郷ロンドンに戻って来て、メンバーとともにリラックスして曲作りしていた様子が垣間見える全体に落ち着いた大人の良曲が詰まったアルバムである。
残された3人のメンバーともに充実したかに思われたが、翌年発表する次作がウイングスのラストアルバムとなってしまうのであった。