WYNTON KELLY / KELLY GREAT / VEE-JAY ULS-1634-JY
1959年ニューヨーク録音
レーベル VeeJay(シカゴ)
リヴァーサイドからの「ケリー・ブルー」と並んで彼の代表的アルバム。
59年「カインド・オブ・ブルー」から63年までマイルス・デイヴィスのメンバーであったため、在籍中の作品である。
そのためかベースはポールチェンバース、ドラムはフィリー・J・ジョーンズという布陣にリー・モーガン(トランペット)、ウェイン・ショーター(テナーサックス)が加わった豪華なメンバーでレコーディング。シカゴのヴィージェイレーベルに移籍。
ハードバップの名盤として名が高いが、彼の持ち味であるしっかりとしたリズムからスウィングされるファンキーなピアノが聴いているこちらも体を揺らしたくなる明るくてゴキゲンな作品。ウェイン・ショーターの初レコーディング作品と解説される事も多いと思うが、後の開花する個性を考えると、他のメンバーよりも存在感はいささか控えめな気がする。
リー・モーガンのミュートソロが美しい代表曲「リンクルズ」収録
ポール・チェンバースによるアルコ弾きベースも「What I Know」で聴くことができる。
またコンテンポラリー・ジャズでも活躍するベーシスト、マーカス・ミラーはケリーの又従兄弟である。