YES / CLOSE TO THE EDGE / ATLANTIC P-10116A
YES CLOSE TO THE EDGE ATLANTIC P-10116A
Close To The Edge 18:12
A1 The Solid Time Of Change
A2 Total Mass Retain
A3 I Get Up I Get Down
A4 Seasons Of Man And You And I 10:40
B1.1 Cord Of Life
B1.2 Eclipse
B1.3 The Preacher The Teacher
B1.4 The Apocalypse ?
B2 Siberian Khatru 9:50
1972年発表。ピンクフロイド「狂気」・キングクリムゾン「キングクリムゾンの宮殿」と並ぶプログレッシブロック歴史的大名盤であるとともに、バンド自身初の大ヒットとなった5thアルバム。
1966年、ピンクフロイド、クリームを輩出したイギリス伝説的ロッククラブ「マーキー」にてイエスの前身バンドなるThe Synもステージに立っていた。当時UKはサイケロックやアートロック全盛であり、メンバーチェンジ後の69年デビューに改名したイエスも同じくしたサウンドであったが、徐々に難解で壮大なロックへと模索を始める。
小川のせせらぎから始まる全3曲と言う5作目のコンセプトは、後のプログレッシブロックの雛形を作り、世界中の多くバンドに影響を与える結果となった。
制作中、意見の相違によるメンバー脱退劇に反して皮肉な事であるが、イエス史上もっともスリリングでドラマティックなアイデアと高次元演奏の激しい衝突により生み出される調和が20分にも及ぶ冒頭曲「危機」からすでに感じられる。
ヘルマン・ヘッセから着想を得た歌詞は難解とされ、複雑な構成と演奏に、把握するのが困難であるともされるアルバムであるが、今なお議論されるアルバムであるからこそ、淫靡に眩い怪しい光が我々聴く者を魅了する。