YES FRAGILE ATLANTIC P-10102A / ATLANTIC P-10102A
A1 | Roundabout | |
A2 | Cans And Brahms | |
A3 | We Have Heaven | |
A4 | South Side Of The Sky | |
B1 | Five Per Cent For Nothing | |
B2 | Long Distance Runaround | |
B3 | The Fish (Shindleria Praematurus) | |
B4 | Mood For A Day | |
B5、 | Heart Of The Sunrise サイケやシンフォニックなどさまざまなロックへのアプローチで知られる「YES」。本作は、彼らのプログレッシブ・ロック時代に当たる1971年に発表した4昨目のアルバムで、ジョン・アンダーソン(ヴォーカル)、スティーブ・ハウ(ギター、ヴォーカル)、クリス・スクワイア(ベース、ヴォーカル)、ビル・ブルーフォード(ドラム、パーカッション)、リック・ウェイクマン(キーボード)という、後に「黄金期」と呼ばれるメンバーで制作した最初の作品として人気が高い。9曲のうち、バンドとしての演奏は4曲、残りはメンバーのソロ作品で構成されている。 1曲目の「Roundabout」はハモンド・オルガンに導かれて始まるギターのリフとアルペジオが一気に体温を上げてくれる。8分を越える大作だが、中盤に挟まれたギターの低いうなりと陶酔したように叩きまくるパーカッションがメリハリを利かせている。2曲目の「Cans And Brahms」はこのころ加入したキーボードのリック・ウェイクマンがブラームスの「交響曲第4番第3楽章」をベースに作曲。オーケストラのダイナミックな音を多重録音で再現した面白さを、原曲と聞き比べてみるのも面白い。最後に収録された「Heart Of The Sunrise」はいかにもプログレの要素を残しながら、ギター、ベース、ドラムによる高速フレーズのリフレインが時代やジャンルにとらわれない魅力を創り出している。 |