UKロック界の大ベテランであり、音楽だけでなくファッションや思想でも世界に影響を与えたミュージシャンがPaul Weller(ポール・ウェラー)です。彼は時代ごとにスタイルを変えながら、精力的な活動を続けてきました。世界中に熱狂的なファンを持つPaul WellerのCDは買取市場でも人気コンテンツのひとつです。この記事では、Paul WellerのCDで高価買取されているタイトルやその特徴を解説します。
時代を越えて愛されるレジェンド!Paul Wellerとは何者?
1958年生まれのPaul Wellerは、1977年にThe Jam(ザ・ジャム)のフロントマンとしてイギリスでデビューしました。The Jamはパンクブームの代表的バンドとなり絶大な人気を集めます。しかし、音楽的な進化を求めたPaul Wellerは1982年、絶頂期のThe Jamを解散させました。その後、よりポップなThe Style Council時代を経て、1991年から本格的にソロ活動を開始します。ソロになってからしばらくはThe Style Council後期の低迷を引きずり、決して順風満帆な出だしだったわけではありません。それでも、地道なライブ活動の毎日で、多彩な音楽性が花開いていきます。そして、1995年発表の3枚目のアルバム「Stanley Road」で完全復活を遂げました。
「Stanley Road」の成功の理由には、ブリットポップと呼ばれるUKロックの一大ムーブメントも挙げられます。ブームの中心にいたバンドたちがPaul Wellerへのリスペクトを語る中で、本人への再評価も起こりました。その後もPaul Wellerは年齢とともに成熟しながら、実験精神も忘れない刺激的な活動を展開していきます。ベースにはパンク・スピリットがあるものの、R&Bやファンク、民族音楽などを大胆に取り入れた楽曲も少なくありません。こうした振れ幅の広さもPaul Wellerの魅力です。
また、Paul Wellerを語るうえで、モッズ・カルチャーは外せません。モッズとは60年代から始まった都会的な若者文化の一種です。おしゃれなファッションとヘアスタイルに加え、カリスマ性もあったPaul WellerはThe Jam時代、若者のカリスマでした。そして、モッズに影響を受けた後のミュージシャンたちからも尊敬を集めています。そのほか、ファッションブランドのモデルに起用されるなど、ライフスタイルそのものが憧れられているスターでもあります。
コレクターからはどれが人気?Paul Wellerで高価買取を狙えるCDの特徴
Paul Wellerは長いキャリアの中で、数多くのCDを残してきました。その中で、コレクターからの需要が高いのは「UKオリジナルの輸入盤」です。UKでの初回盤は人気があり、高価買取される可能性も高いでしょう。さらに、Paul Wellerのボックスセット、希少性の高いライブ音源なども中古市場では高値で取引されています。そのほかにも、人気のCDアルバムは安定した需要を保っています。
高価買取も可能なPaul Wellerの人気タイトルを紹介!
「Wild Wood〈輸入盤〉/828513」
1993年に発表された、ソロとしては2枚目のアルバムです。The Jamでの栄光とThe Style Councilの挫折を乗り越え、Paul Weller自身の音楽性を確立させた記念すべきCDだといえるでしょう。低迷していたセールスもやや持ち直し、次回作での完全復活のきっかけとなりました。全体的には歌の力を引き出すようなアレンジが中心で、バンド時代からは想像しにくかった穏やかな世界観が広がっています。なお、本作の国内盤とUK輸入盤は希少価値が高まっています。
「Stanley Road〈輸入盤〉/828619」
Paul Wellerの3枚目のアルバムで、ソロでは初のUK1位を獲得しました。黒人音楽への傾倒がうかがえる歌唱やアレンジが前面に押し出されており、非常にエモーショナルな楽曲が散りばめられています。本作をPaul Wellerの全キャリアで最高傑作だとするファンも少なくありません。シングルカットされた「The Changingman」は彼の代表曲になりました。「Stanley Road」でシーンでの存在感を取り戻したPaul Wellerは、自由で唯一無二の地位を築き上げていきます。
「Illumination〈輸入盤〉/2053」
ブリットポップが終焉しUKロックの人気が下火になる中、2002年にPaul Wellerが発表した起死回生のアルバムです。OasisのNoel Gallagher、StereophonicsのKelly Jonesといった後輩ミュージシャンのゲスト参加も話題を呼びました。重厚なソウル調のアレンジはソロ時代の特徴ではあるものの、The Style Councilのような洗練されたメロディーも復活しています。ポップで聴きやすいアルバムという点でいえば、Paul Wellerの全作品の中でも上位に入るでしょう。なお、Paul Wellerは本作で「Stanley Road」以来となるUK1位を記録しました。
「Fat Pop【ボーナストラック収録】/UICY15986」
還暦を過ぎてもPaul Wellerの創作意欲は留まることがないと知らしめた、2021年の発表作です。制作のきっかけは新型コロナウイルス感染拡大による、ロンドンのロックダウンでした。予定していたツアーが延期になったことで、Paul Wellerは曲作りに集中します。そうやって書き上げられた楽曲たちは、ロックダウン解除後にレコーディングされて本作の形になりました。陰鬱な世界を生きる人々を励ますような、力強い歌が並んでいます。本作は批評的にもセールス的にも成功し、コロナ禍のファンに希望を与えました。日本盤ではボーナストラックとしてライブ音源が追加されています。
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