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カナダが生んだ鬼才ピアニスト、グレン・グールド（Glenn Gould）。彼が残した唯一無二の録音は、現在でも多くの人の心を惹きつけます。エキセントリックな演奏解釈がいまだに議論され続けている、20世紀最大のピアニストの1人だと言えるでしょう。グレン・グールドのCDは数多く存在していますが、その中でも高価買取されるものにはどのような特徴があるのでしょうか。実例も交えてご紹介していきます。

グレン・グールドとは？

1932年、カナダのトロントに生まれたグレン・グールドは、早々に楽才を発揮し始めます。10歳でトロント音楽院の名伯楽、アルベルト・ゲレーロに師事するようになりますが、その頃には既にJ.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集第1巻』を暗譜していたという逸話も残っています。1946年、14歳で音楽院のピアノ部門アソシエイト（修了認定）を取得。翌年にはベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番をトロント交響楽団と演奏し、その後もクラシック音楽のピアニストとして、華々しいキャリアを築いていきます。

グールドのキャリアの転機となったのは1955年、アメリカデビュー・リサイタルの後でした。ワシントンでの公演は好評を博し、続くニューヨーク公演の翌日、アメリカのレコードレーベルと専属契約を結びます。そして翌年発表されたのが、クラシック音楽録音の金字塔である『ゴールドベルク変奏曲』です。J.S.バッハの大胆な演奏解釈は瞬く間に話題となり、レコードはベストセラーとなりました。その後はヨーロッパを演奏旅行したり、自身のドキュメンタリー映画を制作したりと一層活躍するようになります。しかし1964年、グールドはロサンゼルスでのリサイタルを最後に、32歳でコンサート活動から引退します。

舞台での演奏を重んじるクラシック音楽界にとって、グールドの「コンサート・ドロップアウト」は衝撃的でした。引退後のグールドは電子メディアの優位性を説き、スタジオ録音に専念して数多くの名盤を世に発表し続けます。そして1982年、脳卒中のため50歳で急逝。基本的に再録音をしないグールドが、デビュー作品である『ゴールドベルク変奏曲』を再録音した翌年のことでした。

極端に低い椅子、猫背の前傾姿勢、そしてピアノの音色に重なるハミング。グールドの演奏スタイルは非常に奇抜であり、言動も一風変わっていました。型破りな解釈で演奏されるピアノ作品は、現在でも聴く人を魅了してやみません。逝去後も音楽ジャンルの垣根を越えてファンが増え続けている、稀有なピアニストだと言えます。

高価買取されるグレン・グールドのCDの特徴について

グレン・グールドのCDの多くは「ボックスセット」として発売されています。中古市場で高価買取されているCDも「ボックスセット」が多く、中でもJ.S.バッハの「全集」や、古い音源のリマスター収録、映像作品（DVDなど）がついているものは人気が高い傾向があります。また、グールドはキャリアのほとんどをスタジオ・ピアニストとして過ごした演奏家です。そのため、コンサート録音を収録したCDは珍しく、高価買取が期待できると言えるでしょう。

グレン・グールドの高価買取を期待できるタイトルは？

『COMPLETE BACH COLLECTION / 88691961142』
CD38枚、DVD6枚が収められたJ.S.バッハ作品のボックスセットです。大ボリュームのCDセットは、現在のソニーからリリースされたJ.S.バッハ作品の全アルバムを中心に、グールドの没後に発表されたライヴ録音やアウトテイクを集めた構成となっています。6枚組のDVDにはグールドのインタビュー映像や、『ゴールドベルク変奏曲』の貴重な演奏映像などが収録されています。

『バッハ全集 / SRCR-1741/60』
CD20枚が収められた、J.S.バッハ作品のアルバムボックスです。1996年に発売されたこちらのボックスは現在生産されていないため、高価買取が期待できる商品となっています。

『ザ・ベスト / DYCC-1449』
CD7枚とボーナス・ディスク1枚が収められたボックスセットです。グールドにとって特別な存在だったJ.S.バッハ以外にも、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの作品を網羅的に収録した、価値の高いベスト・ボックスとなっています。

『THE BACH BOX – THE REMASTERED COLUMBIA RECORDINGS / 19439753902』※完全生産限定盤
グールドの生前にソニーから発表された、J.S.バッハの全LP作品を紙ジャケットCDにして収めたボックスセットです。LP発売当時のオリジナルジャケット・デザインとカップリングで構成されています。演奏録音CDは29枚。そこにインタビュー録音のCD1枚も加わった、贅沢な逸品です。

『グレン・グールドイン・コンサート1951～1960 / WHRA6038』
コンサート活動が少なかったグールドの、貴重なライヴ音源を集めたアルバムセットです。6枚組のCDの中には、バーンスタインが指揮するニューヨーク・フィルとのピアノコンチェルトや、レナード・ローズと共演したチェロソナタなども収録されています。

『モーツァルト：ピアノ・ソナタ全集 / SICC-10200/3』
『バッハ：平均律クラヴィーア曲集（全曲） / SICC10162』
『バッハ：イギリス組曲（全曲） / SICC-10169/70』
『KULTUR SPIEGEL EDITION （10CD+Multimedia-CD） / 5023532』
『グレン・グールド 10タイトル紙ジャケBOX / SICC649BOX』

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グレン・グールドがクラシック音楽界に与えた影響は、極めて大きなものでした。特にJ.S.バッハの「新解釈」は彼以外なし得ない唯一無二のものです。これからも世界中の人々が聴き続け、語り継いでいくでしょう。そんなグレン・グールドのCDがお手元で眠っていませんか？エコストアレコードCD買取センターでは、お客様の大切なCDを高価買取致しております。ご不要となったCDがありましたら、ぜひご相談ください。

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