ヴァン・ヘイレン(Van Halen)は80年代のアメリカで活躍したロックバンドです。親しみやすいメロディーでありながら実験精神も忘れず、大衆とコアな音楽ファンの両方から支持されました。彼らの残したCDには、傑作と評価されているものも少なくありません。この記事では、買取市場をにぎわせているヴァン・ヘイレン作品について解説します。
ヴァン・ヘイレンのプロフィール!音楽性と人気の理由
エドワードとアレックスのヴァン・ヘイレン兄弟により、ロックバンド、ヴァン・ヘイレンが結成されました。バンドは1972年ごろから、パサディナシティカレッジで活動を始めます。そして、1977年にはメジャーデビューが決まりました。翌年1月、デビュー曲の「ユー・リアリー・ガット・ミー」がいきなりヒットを飛ばします。この曲はキンクスのカバーでありながら、すでにヴァン・ヘイレン特有のキャッチーさが宿っていました。続くデビューアルバム「炎の導火線」も累計1000万枚以上の売上を記録し、バンドはスターダムを駆け上がっていきました。
ヴァン・ヘイレンは音楽的に、ハードロックに分類されています。しかし、クラシックの素養があったヴァン・ヘイレン兄弟は、ロック以外のジャンルも積極的に取り入れていきました。1983年の代表曲「ジャンプ」は典型的であり、当時は斬新だったシンセサイザーを押し出したサウンドが魅力となっています。そのほか、ヴァン・ヘイレンはオールディーズのカバーを得意としていたことでも有名です。
ヴァン・ヘイレンは1984年に最高傑作との呼び声高いアルバム「1984」をリリースし、キャリアの絶頂を迎えました。ところが、翌年にはボーカルのデイヴィッド・リー・ロスが脱退してしまいます。2代目ボーカルのサミー・ヘイガーも1999年に脱退し、バンドは緩やかに低迷期へと突入していきました。1998年からアルバムのリリースもなく、発表したツアーをキャンセルするなど、バンドは混乱し続けました。
それでも2012年にはニューアルバム「ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース」でシーンに返り咲きます。2010年代、ヴァン・ヘイレンは全盛期ほどの頻度ではなかったもののライブを中心に活動していました。そして、2020年、エドワードと初代ベーシストのマーク・ストーンが他界し、ヴァン・ヘイレンは実質上の解散となりました。
買取市場で人気のヴァン・ヘイレン作品の特徴とは
デビューから「1984」までのデイヴィッド・リー・ロス時代は、傑作アルバムを連発していた頃です。ファンからの支持が最も強い時期であり、買取市場での注目度も低くありません。そのほか、コアなファンに向けたボックスセットも人気です。
ヴァン・ヘイレンのCD5選!時代を超えて愛されている作品は?
以下、ヴァン・ヘイレンの中で特に人気のCDを5枚、挙げていきます。
「炎の導火線/WPCR-80380」
デビューアルバムにして、キャリアの中でもトップクラスに愛されている1枚です。超絶的なギターテクニックと、聴き心地のいいメロディーの共存は多くのハードロックファンの心に突き刺さりました。一方で、「ユー・リアリー・ガット・ミー」や「アイス・クリーム・マン」といったオールディーズのカバーでは、メンバーの深い音楽知識もうかがえます。
「暗黒の掟<完全生産限定盤>/WPCR-12867」
1980年発表のサードアルバムの紙ジャケット仕様です。本作でヴァン・ヘイレンは初めて、全曲オリジナルでスタジオアルバムを制作しました。明るくポップだったこれまでの作風はシリアスになり、ブルースからの影響も色濃くなっています。ヴァン・ヘイレンの音楽性が確立したアルバムであり、転換期の佳作としてファンから評価されてきました。
「ダイヴァー・ダウン/WPCR-80384」
ややダークな作風が続いた後、カバーとインストゥルメンタル中心で構成された1982年作品です。ヴァン・ヘイレンの陽気さが戻ってきており、ファンからは猛烈に歓迎されました。それでも、「大聖堂」のような楽曲にはギターテクニックが駆使されており、バンドの演奏力の高さを証明しています。
「1984 2015 リマスター エディション/WPCR-16426」
世界中で大ヒットした、代表作のリマスター版です。「ジャンプ」が全米1位に輝いたほか、「パナマ」「ウェイト」などもシングルカットされ、好評を博しました。ヴァン・ヘイレンの集大成ともいうべき、ポップで覚えやすいメロディーが満載です。デイヴィッド・リー・ロスが最後にレコーディング参加したことも、本作が貴重な作品である理由のひとつでしょう。
「ヴァン・ヘイレン・ボックス1986~1993/WPCR-10108」
サミー・ヘイガー加入後にリリースされた、アルバム4枚をまとめたボックスセットです。そのほか、ボーナストラックとして貴重なライブ音源も収録されています。ヴァン・ヘイレンがバンド内の軋轢に悩みながらも、どうにかセールスを保っていた時代の貴重な記録だといえるでしょう。
ヴァン・ヘイレンのCDの買取はエコストアレコードで
エコストアレコードは中古CDを査定、買取している専門店です。欧米のロックミュージックについても実績が豊富で、人気作品の数々を取り扱ってきました。もちろん、ヴァン・ヘイレンのCDも査定が可能です。膨大なデータベースを利用し、作品の正当な価値を見極めます。もしもヴァン・ヘイレンのCDが自宅にあるなら、エコストアレコードでの査定をご利用ください。
※本サイトに掲載されている記事の著作権はFTF株式会社に帰属します。投稿した記事のリライトの可能性が高い場合は顧問弁護士と協議の上、即日中に法的な処置を行います。