イエロー・マジック・オーケストラはYMOという略称でも知られている音楽グループです。特徴はシンセサイザーとコンピュータを用いた独特な演奏で、掲げるコンセプトも独特であり、日本国内で大人気でした。1983年に解散するまでに、名盤と呼ばれるアルバムも多数発表されています。この記事ではYMOの歴史や人気のCDについて詳しく紹介していきます。
YMOのコンセプトと歴史
イエロー・マジック・オーケストラ、通称YMOは1978年に結成された日本の音楽グループです。メンバーはリーダーでエレクトリックベースとシンセベースとコーラス担当の細野晴臣、ドラムスとボーカル担当の高橋幸宏、キーボード、シンセサイザー、コーラス担当の坂本龍一で構成されています。イエロー・マジック・オーケストラというグループ名は細野が掲げていたイエローマジックというコンセプトが由来となっています。イエローマジック、すなわち黄色魔術とは白人を象徴し白人音楽にも通ずる白魔術、黒人や黒人音楽を象徴する黒魔術という2つの魔術に属さない、黄色人種独自の音楽を作り上げるという理念を元にした言葉です。
YMOのメンバー3人は1978年2月19日に行われたファム・ファタールという曲のレコーディング時に初めて顔を合わせました。細野が2人を自宅に招待しグループのコンセプトを伝えると、彼らはそれに賛同し、YMOが結成されます。そしてこの時に細野は2人に対してマーティン・デニーのファイアー・クラッカーという曲をシンセサイザーを用いた曲にアレンジして世界で400万枚売る、と書いたノートを見せたそうです。当初はこの3人のほかに横尾忠則もメンバーに加える予定だったのですが、横尾は記者会見に来ず、結局彼はYMOのメンバーにはなりませんでした。
1978年11月25日、デビュー・アルバムであるイエロー・マジック・オーケストラがアルファレコードより発売されます。1979年5月30日には、アメリカ向けにリミックスしたイエロー・マジック・オーケストラ(米国盤)がホライゾン・レコードより発売されて、YMOを世界中に売り出すためのプロジェクトであるイエローオペレーションがスタートします。1979年8月2日から4日にはロサンゼルスのグリーク・シアターで前座公演が行われ、観客にアンコールされるなど絶賛されています。1979年9月25日になるとYMOは2枚目のアルバムであるソリッド・ステイト・サヴァイヴァーを発表します。このアルバムに収録されているテクノポリスやライディーンはYMOの代表曲です。10月になると初めてのワールドツアーも行われ、楽器と黙々と向き合う演奏、真っ赤なコスチュームなどが注目されました。YMOは日本国内で社会現象にまでなり、その人気を不動のものとします。
1981年になるとデジタルのマルチトラック・レコーダーを用いたアルバムであるBGMを発売します。このアルバムは評論家から高く評価されています。1981年11月21日には、金属音や人間の声をサンプリングしたサウンドが用いられたテクノデリックというアルバムを出します。続いて国内ツアーもスタートしますが、12月27日の公演を最後にYMOは一度休止状態となります。1982年になるとメンバーはソロ活動をするようになります。1983年3月、「君に、胸キュン。」というシングルでYMOの活動が再開し、1983年5月24日に「浮気なぼくら」というアルバムを発表します。しかし10月になると、雑誌のインタビューで正式に散開(解散)が発表されます。YMOとして最後のライブツアーも開始して、ツアー中にアルバムサーヴィスを発売しますが、この後1993年4月1日まで3人が揃って公の場に出ることはありませんでした。
1993年2月、YMOは再生(再結成)を発表し、4月1日に記者会見が行われます。5月26日にテクノドンというアルバムを発売し、6月には東京ドームで公演が行われ、8月25日にこの公演を収録したCDが発売されると、YMOは再び活動を停止します。2000年代になるとCMでYMO名義が復活したり、ベストアルバムが発売されたり、ロンドン公演が行われたりして、YMOの活動は少しずつ続いていきます。YMOはその進化を止めず、2019年1月2日にはテレビ番組で3人がRydeenを演奏したり、細野の音楽活動50周年記念イベントでは高橋がゲストで出て、坂本が事前収録した映像で参加して、3人でCOSMIC SURFINとABSOLUTE EGO DANCEを演奏しています。
YMOのCDは買取市場でも需要が高い
YMOのCDは機械的なクールな演奏が特徴的な曲が集まって作られており、幅広い世代に人気が高いです。買取市場でも需要が高く、初期のアルバムから後期のアルバムまで様々な技術を駆使して曲作りがなされています。2作目のアルバムであるソリッド・ステイト・サヴァイヴァーはオリコンチャートで最高位1位を獲得しており、YMOが有名になるきっかけとなったアルバムでもあります。7枚目のアルバムの「浮気なぼくら」は全曲に歌詞がついており、コマーシャルソングの君に、胸キュン。も収録されています。買取市場ではライブ映像やYMOの曲のリミックスアルバムなども需要があります。
YMOの買取市場でも人気のアルバム
イエロー・マジック・オーケストラ / ALCA-286
YMOのデビューアルバムです。FIRECRACKER、TONG POOなどの曲が収録されています。電子音で彩られた曲は斬新で、未来を連想させるものでした。本作は買取市場でも人気は高く、CD化されたのは1992年3月21日と後になってからですが、1998年1月15日には紙ジャケット仕様で再リリースしています。当初は実験的に結成されたグループでしたが、その曲は大衆に受け入れられ、社会現象にまでなります。だからこそデビューアルバムは買取市場でも求められているようです。
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー / 38XA-2
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァーは日本国内で累計102.1万枚売れたYMOの代表的なアルバムです。テクノポップというジャンルの先駆け的アルバムであり、YMOチルドレンと呼ばれるミュージシャン達に大きな影響を与えました。発売当初はLPレコードとカセットテープの2形態があり、後にCD化もされています。RYDEEN、BEHIND THE MASKなどの曲が収録されており、第22回日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞しています。
BGM / 38XA-16
BGMの曲は10曲中8曲が約4分30秒、2曲が約5分20秒に演奏時間が統一されています。細野はこれを無意識にやっていたと回想しています。歌詞は各メンバーが担当しており、翻訳はピーター・バラカンが担当しているそうです。CD化されたのは1984年7月25日で、その後も何度か再リリースされています。全体的に暗い雰囲気の曲が多く、細野はやりたいことができたアルバムだと語っています。爆発的には売れませんでしたがコアな人気があり、買取市場では需要が高いアルバムです。
YMOのCDは買取業者に買い取ってもらおう
YMOは斬新な曲作りで注目を浴びて、日本国内のみならず世界でもツアーを行ったことのある実績を持つグループです。その曲は海外の人気アーティストからもカバーされるほどの人気を誇り、CDアルバムは買取市場でも需要が高いです。世界でも名の知れたグループであるYMOのCDを手放すなら、是非業者に買取を依頼してみてはいかがでしょうか。買取の申し込みをお待ちしています。
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