ダニール・シャフランは、ソビエト連邦とロシアを代表するチェロ奏者です。そして、数多くのCDを世に出し、大勢の人を魅了しました。しかし、クラシックやチェロがよくわからないという人にとっては、シャフランのCDの価値がわからないでしょう。そこで、エコストアレコードが、ダニール・シャフランについて、買取市場で人気のCDと共に紹介していきます。
チェロで情熱的な演奏を行うダニール・シャフラン
ダニール・シャフランは、1923年に、当時のソビエト連邦の都市であるペトログラードで生まれました。父親がチェリスト、母親がピアニストであったため、幼少期から音楽に触れて育っています。そして、父親の指導の下で、チェロを学んでいきます。10歳になると、当時のレニングラード音楽院に入学し、教授であったアレクサンドル・シトリメルの指導を受けることになります。音楽院に入学して間もなく、公開での演奏も行っています。さらに、11歳の時には、オーケストラとの共演を果たしました。
1937年には、14歳のシャフランは、年齢制限を満たしていないながら、特例で全ソビエト音楽コンクールに参加して、見事優勝を果たしました。その後、チェロの演奏技術とルックスによって、ソビエト国内で有名となります。ただ、活動の場はソビエト連邦を始めとする、東ヨーロッパが中心でした。シャフランが世界的に活動するようになったのは、1950年に音楽院を卒業してからです。1956年に、シャフランはアメリカのカーネギーホールで演奏をしています。それを皮切りに、イギリスや日本、オーストラリアなどで演奏を行いました。そして、1997年にこの世を去りました。
シャフランの演奏の特徴は、自由度の高さです。音の強弱を巧みに使い分け、大胆な演奏を行いました。その演奏は、しばしば情熱的と評されます。しかし、その演奏のベースには、非常にレベルの高い技術があります。そのため、自由度が高いながら、決して破綻することのない演奏を実現できています。高レベルの技術を用いて、本来はヴァイオリンのために作られた楽曲を、手を加えることなくチェロで演奏しました。さらに、他の楽器の曲を、チェロ用に作り変えて演奏するということもしています。また、自らの演奏を残すことにも力を入れ、公演だけでなく、数多くの録音を行いました。その結果として、現代で数多くのシャフランのCDが製造されることになっています。
買取市場で需要のあるダニール・シャフランのCD
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲(MEL1002535)
シャフランは、ソビエトで初めてバッハの楽曲に向き合った人物だとされています。そのシャフランが、バッハの無伴奏チェロ組曲を演奏したものが収録されています。無伴奏チェロ組曲の第1番から第6番まで、全ての曲を聴くことができます。音源は、1969年から1974年に録音されたものですが、1970年代前半は、シャフランの全盛期とされています。つまり、シャフランが全盛期に、繋がりの深いバッハの楽曲を演奏した音が聴けるCDです。そして、このCDは輸入盤である上に、廃盤となっているので、希少性があります。
Daniil Shafran – Cello Works(CDVE00514)
ロシアのVENEZIAレーベルから発売された、シャフランの楽曲をひと通り集めてあるのが、このCDボックスです。市販されていたレコードだけではなく、録音に使用したマスターテープや、放送用として用意された音源なども収録されている貴重なCDです。そして、ブックレットやカートンボックスなど、コレクション用のアイテムも付属しています。そのため、シャフランの楽曲をコレクションしたいというファンからの需要があります。
バッハ:無伴奏チェロ組曲&ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集(CDVE04257)
シャフランが演奏する、バッハの無伴奏チェロ組曲が収録されているCDです。特徴的なのは、カップリングとして収録されているベートーヴェンのソナタです。シャフランが演奏するベートーヴェンのソナタは、収録されているCDを手に入れられる機会が少ないです。このCDでは、その貴重なベートーヴェンのソナタを聴くことができます。また、バッハとベートーヴェン共に、マスターテープの音源が使用されています。よって、ダビングの繰り返しによる音の劣化が少ないため、音質重視のファンからの需要が期待できます。
ダニール シャフランの芸術3 ~ アンコール集(DICC-20018)
日本国内のトリトーンレーベルは、シャフランが演奏した楽曲をひと通り収めたシリーズを、2002年に発売しました。このCDは、そのシリーズの3番目に当たるタイトルです。シューマンの代表的なトロイメライや、スペイン民謡などの演奏が収録されています。シリーズは全部で5枚ありますが、その全てが廃盤となっているので、希少性が非常に高いです。そのため、中古市場でも高い需要があります。
ダニール・シャフランのCDはエコストアレコードに買取依頼を
ダニール・シャフランのCDには、新旧様々なものがあります。それぞれ希少性が異なるため、価値も違います。よって、シャフランのCDの買取依頼をする際には、正しい価値を見抜けるところに依頼することが大切です。買取をご利用の際は、エコストアレコードにお任せください。エコストアレコードであれば、豊富な知識を元にした査定を行い、適正価格での買取が可能です。
※本サイトに掲載されている記事の著作権はFTF株式会社に帰属します。投稿した記事のリライトの可能性が高い場合は顧問弁護士と協議の上、即日中に法的な処置を行いますのでご了承ください。