様々な音楽家の演奏を収録したクラシックCDが多数販売されていますが、ピアニストの中で特に人気になっているのがスヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter)です。20世紀最高のピアニストとしても知られるスヴャトスラフ・リヒテルの、素晴らしい演奏を聴けるCDはたくさんあります。今回はスヴャトスラフ・リヒテルの経歴や、中古市場で人気になっているCDについて解説していきます。
スヴャトスラフ・リヒテルはどのような人物?
スヴャトスラフ・リヒテルは、ソビエト連邦出身の著名なピアニストです。1915年3月20日にウクライナで生まれたスヴャトスラフ・リヒテルは、ピアニストとして主にロシアで活躍していました。しかし、ドイツ人を父に持つということで、在留ドイツ人として扱われていた経緯があります。独学でピアノを始め、1931年には15歳という年齢でオデッサ歌劇場のコレペティトールに採用されています。22歳でモスクワ音楽院に入学、ドイツ系ピアノ教師のハインリヒ・ノイハウスらに師事しています。
入学当初からスヴャトスラフ・リヒテルの技術力の高さは話題となり、教師から「何も教えることはなかった」と言われた程です。主にロシアで活躍していたスヴャトスラフ・リヒテルですが、1960年(45歳の時)にアメリカでデビューしています。その後に日本でもデビューし、55歳の時には日本万国博覧会のために来日しています。来日するまでは、音源でしかスヴャトスラフ・リヒテルの演奏を聴けなかったということで、日本のファンからは幻のピアニストとも呼ばれていました。
1970年に来日して以来、大の親日家となったスヴャトスラフ・リヒテルは、何度も日本を訪れています。親日家になったきっかけはヤマハピアノです。1969年にイタリアのパドヴァでヤマハピアノと出会い、ピアノの質の高さとヤマハの技術者の優れた感覚に感動したようです。来日公演だけではなく、ヨーロッパツアーなどでも可能な限りヤマハピアノを使用するという徹底ぶりで、愛用していました。卓越した演奏技術から、多くの人達に愛され20世紀最高のピアニストの1人として称されたスヴャトスラフ・リヒテルは、1997年8月1日に惜しまれつつ亡くなりました。
中古市場でも人気が高いスヴャトスラフ・リヒテルのCD
リヒテルワーナー(EMI&テルデック)録音全集(9029593016)
EMIで録音された音源21枚、テルデックで録音された音源3枚を収録した、24枚組のCDです。元の音源をほぼオリジナル通りにまとめたセットで、独奏曲や歌曲伴奏、協奏曲など様々な分野の曲をリヒテルの演奏で楽しめます。リヒテル自身が好んでいたと語るベートーヴェンのソナタ、フランスACCのディスク大賞を受賞したシューベルトのさすらい人など、リヒテルを代表する曲が数多く収録されています。
ローディ・コンサート 1989~未発表録音集スヴィトスラフ・リヒテル(C00628)
スヴィトスラフ・リヒテルのコンサート未発表音源集です。1989年2月7日にイタリアのロンバルディア州、ローディーの旧聖堂テアトロ・アッレ・ヴィーニュで開催されたコンサートの演奏が収録されています。リヒテルにとっても特別なプログラムで挑戦した、貴重なコンサートでの演奏を惜しみなく収録したCDです。他では聴くことができない、未発表音源集ということでファンの間でも人気があります。
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番スヴィヤトスラフ・リヒテル、カラヤン指揮、ヴィスロツキ指揮(GS2250)
リヒテルの不滅の名演として知られる、ラフマニノフとチャイコフスキーの曲を収録したCDです。ラフマニノフはヴィスロツキ指揮、チャイコフスキーはカラヤン指揮という豪華なメンバーで収録された音源が、復刻版として販売されました。元の音源を高品質な機器を使ってリマスターし、見事な音質で蘇らせています。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23はウィーン交響楽団、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18はワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団と共演しています。有名指揮者、人気の交響楽団との共演ということで、ファンの間ではスヴャトスラフ・リヒテルの決定盤として語られている音源です。
スヴャトスラフ・リヒテルのCDを売る時のポイントは?
CDの買取額は帯などの付属品があるかどうかによっても変わってきます。スヴィトスラフ・リヒテルのCDの中には、オリジナル仕様のジャケットが封入されているものもあり、そういった付属品が状態良く残っている商品は、中古市場でも高い需要があります。ジャケットに破れや汚れがあるか、解説書などが残っているかなども、査定額に影響してきます。また、どの店舗に買取を依頼するかも非常に重要なポイントです。クラシックのCDは、一般的なポップスのCDとは購入する人の層が変わってきます。しっかりとCDの価値を理解し、適正な査定額を提示してくれる店舗に買取を依頼すれば、満足できる額で売却できるでしょう。
スヴャトスラフ・リヒテルのCDを売却する時はエコストアレコードへ
スヴィトスラフ・リヒテルは、天才ピアニストとして知られています。音楽家やクラシック好きな人達から高い評価を得ているピアニストで、スヴィトスラフ・リヒテルの演奏が収録されたCDは中古市場でも人気があります。エコストアレコードでは、持ち込み買取や宅配買取など、様々な方法でクラシックCDの買取を行っていますので、不要なCDがある方はぜひお気軽にご相談ください。
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