カール・ベーム(Karl Bohm)は、オーストリアを代表するクラシックの指揮者です。世界中で活躍し、日本にも大勢のファンがいます。そして、彼が指揮を担当した楽曲は、数多くのCDになっています。ただ、クラシックに詳しくない人では、カール・ベームのCDの価値がわからないでしょう。そこで、カール・ベーム自身や、彼のCD買取について、エコストアレコードが詳しく紹介していきます。
オーストリアのクラシックに大きな影響を与えたカール・ベーム
カール・ベームは、オーストリアを代表するクラシック音楽の指揮者です。1894年にオーストリアのグラーツで生まれ、若い頃は父の影響によって法律を学びました。そして、父の友人の紹介で、作曲家のオイゼビウス・マンディチェフスキに師事することになります。そうして音楽を学んだベームは、1917年に、グラーツ歌劇場で音楽家としてデビューを果たします。
その後、1921年には、ドイツオペラの名門である、バイエルン国立歌劇場の指揮者となります。さらに、1927年にダルムシュタット市立歌劇場、1931年にハンブルク国立歌劇場、1934年からはドレスデン国立歌劇場で音楽監督を務め、目覚ましい活躍をしていきます。
1943年には、世界最高のオペラハウスのひとつである、ウィーン国立歌劇場の総監督に就任します。ただ、ドイツとオーストリアが第二次世界大戦で敗れたことが原因で、1947年まで演奏禁止の処分が下されてしまいます。その後、1953年にウィーン国立歌劇場総監督に再就任し、再建された歌劇場での初公演で指揮を行いました。
ベームは、ウィーン国立歌劇場総監督以降は、特にどこかの劇場に所属することはなく、フリーランスの指揮者として活躍しています。そして、1964年には、ベームの現代の代名詞でもある、オーストリア音楽総監督の称号を獲得しました。さらに、名誉指揮者という称号が、ベームのために作られています。さらに、若い指揮者を対象とした、カール・ベーム賞も設立されました。そうして、オーストリアのクラシック界に大きな影響を与えたベームは、1981年に86歳でこの世を去っています。
ベームは日本でも人気が高く、1930年頃には彼の手掛けた音楽がレコードとして販売されています。そして、1963年に来日し、オペラを演奏しました。その後も1975年、1977年、1980年と、全部で4回来日し、公演を行なっています。ベームの指揮は、スマートではないけれども、演奏する楽曲のことを理解し、それをしっかり表現するという特徴があります。そして、没後に世界的な再評価がされている指揮者です。ただ、日本では元々高い評価を維持していました。
カール・ベームのCD作品
The Complete Opera & Vocal Recordings(4798358)
カール・ベームは、オペラ指揮者としての世界的評価が非常に高いです。その、ベームのオペラがひと通り収録してあるのが、この限定版CDです。1964年の「魔笛」や「ミサ・ソレムニス」、1968年の「フィガロの結婚」などが、70枚のCDに収録されています。そして、限定版ということで、豪華なBOXに入っているのが特徴です。そのような、ベームの主要オペラをひと通り聞くことができるレパートリーと豪華仕様によって、ベームのオペラファンからの需要が高いBOXとなっています。
モーツァルト交響曲全集(4532312)
カール・ベームは、モーツァルトを敬愛していたということで有名です。そのモーツァルトの楽曲を、ベームが指揮した音源がこのCDに収録されています。演奏を担当したのはベルリン・フィルで、録音期間は1959年から1968年までと非常に長いです。そして、モーツァルトの幼少期から晩年に至るまで、全部で46の楽曲が、ベームのこだわりを元に演奏されています。
ドイツ・グラモフォン管弦楽録音全集限定版(4861193)
このCDセットは、カール・ベームの没後40周年を記念して、ドイツのグラモフォンレーベルが製作したものです。ベームが敬愛したモーツァルトを始めとして、ベートーヴェンやブラームスなど、著名な作曲家が手掛けた交響曲が収録されています。また、エミール・ギレリス、マウリツィオ・ポリーニという、ベームと同じ時代を生きた有名ピアニストと共演した音源が収録されているのも特徴です。さらに、限定版として、ベームの音楽だけでなく、肉声も収録されているという特徴もあります。
カール・ベームのCD買取額を高くするには
カール・ベームは、演奏に携わった楽曲が非常に多いため、複数のCDがセットになっているものが大半です。そのCDがひと通り揃っていることが、買取額を高くするためのポイントです。一部のCDがなくても、買取ができる可能性はありますが、足りない分は減額となってしまうので注意しましょう。また、カール・ベームのCDは、コレクションとしての需要もあります。そのため、ケースやBOXといった付属品が揃っていて、なおかつその状態が良ければ、買取査定に好影響を与えるでしょう。
カール・ベームのCD買取はエコストアレコードへ
カール・ベームは日本での人気が高いため、CDにも需要があります。そのため、手元にカール・ベームのCDがある場合は、買取に出すことを考えてみると良いでしょう。そして、適正価格での買取をご希望であれば、エコストアレコードにお任せください。店頭への持ち込みの他、出張や宅配などの方法で、全国からの買取依頼に対応しています。
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