1970~80年代のイギリスを代表するバンドのひとつにXTC(エックス・ティー・シー)が挙げられます。XTCはパンクやニューウェイブの影響下でデビューした後、ジャンルにこだわらない進化を遂げていきました。その独特のポップセンスは音楽ファンから高く評価されています。この記事では、XTCのCDで高価買取されているものの特徴や、タイトル名を紹介していきます。
唯一無二の音楽性!XTCとはどのようなバンドか
XTCは1977年にデビューし、パンクブームの一員として音楽ファンに受け入れられていきました。ただし、その音楽性は初期からすでに個性を発揮していたといえます。ひねりの利いたメロディーラインやロック以外の音楽を積極的に取り入れたアレンジは、評論家の注目の的となりました。そして、XTCは1980年のアルバム「Black Sea」で最初のピークを迎えます。楽曲自体は非常にポップでありながらリズムは複雑で、ソウルやキューバ音楽からの影響も色濃くなりました。このアルバム以降、XTCはパンクブームから外れた、独特のポジションを固めていきます。
1982年にはアルバム「English Settlement」がUKチャートでトップ5入りを果たしました。80年代はXTCが充実していた時期であり、数々の傑作アルバムを世に送り出しています。「Skylarking」や「Oranges & Lemons」などはポップミュージック史上の重要作に挙げられるでしょう。ボーカルのAndy Partridgeがライブ恐怖症になったこともあり、XTCはスタジオワーク中心のバンドとしてキャリアを重ねていきました。
90年代に入ると、バンドの活動ペースはややスローダウンします。それでも、1999年にはバンドが立ち上げたレーベルの傘下から「Apple Venus Volume 1」をリリースするなど、挑戦を止めることはありませんでした。2000年のアルバム「Wasp Star (Apple Venus Volume 2)」以降、バンドは活動休止状態になります。その間にもデモ音源集やボックスセットは発売されており、2021年11月時点で復活を望むファンは多いといえるでしょう。
何に需要がある?XTCで高価買取されている作品の特徴は?
XTCの作品群でも、ボックスセットは特に高価なCDです。収録曲が多いだけでなく、デモの音源が含まれている貴重な記念盤もあります。こうしたCDは中古市場での需要が高いといえるでしょう。そのほか、XTCは名作の周年記念盤、拡張盤もリリースしてきました。熱狂的なファンが多いバンドだけに、未発表音源を聴けるバージョンのCDには価値があります。XTCはライブをほとんど行ってこなかったバンドなので、CDで彼らの音楽に触れ続けたいというファンが大半です。彼らにとって、バンドの新曲はなんとしてでも聴きたいものなのです。
傑作ぞろいで音楽ファンに人気!XTCのタイトルを紹介
「Black Sea(輸入盤)/8506362」
バンドの出世作にして、最高傑作に推す人も多い作品です。そのため、買取市場でも安定した人気を保っています。本作がリリースされた1980年から、XTCはロックバンドのフォーマットにこだわらない音楽制作を推し進めていくようになります。「Black Sea」はXTCの輝かしいキャリアの始まりを告げる金字塔だといえるでしょう。
「Skylarking: 30th Anniversary Definitive Edition (+Blu-ray)/APEBD108」
1986年発表の傑作が30周年を記念して再リリースされました。追加トラックのほか、ブルーレイも加わっています。ブルーレイの内容はインストゥルメンタルやデモ、プロモーションビデオなど充実しています。さらに、メンバーがコメントを載せているブックレットも入っており、コレクターズアイテムとしても貴重です。
「Oranges & Lemons -Remaster/50683」
名曲「The Mayor of Simpleton」を収録した、1989年のアルバムです。USとUKの両方で好セールスを記録し、黄金期だった80年代を締めくくりました。その点で、キャリアの中でも重要作だといえるでしょう。「Oranges & Lemons -Remaster」は2001年にアメリカで発売されたリマスター盤で、中古市場では高価買取をされています。
「Nonsuch -Remastered/50678」
ヴァージン・レーベルから最後のリリースとなった1992年作です。本作以降、XTCは活動ペースを落として、リリースの間隔が開くようになっていきます。XTCが精力的に活動していた時期の終わりを記念する1作で、ファンの間では区切りの意味が強いといえるでしょう。「Nonsuch -Remastered」は2001年に発表されたリマスター盤で、2021年現在は市場に出回っている数が少なくなっています。
「Drums & Wires (+Blu-ray Audio)/APEBD103」
XTCにとって「Drums & Wires」は通算3枚目のアルバムです。パンクの影響から抜け、徐々にAndy Partridgeのポップセンスが磨かれてきた時期の作品です。たとえば、無機質なドラム音はパンクからポップへの転換期にあったことを象徴しています。「Drums & Wires (+Blu-ray Audio)」は追加トラックとブルーレイを付けた拡張盤で、XTCの未発表音源も楽しめます。
「Apple Box/IDEACD007」
2枚のスタジオアルバム「Apple Venus VOL.1」「Wasp Star(Apple Venus VOL.2)」と、2枚のコンピレーションアルバム「Homespun」「Homegrown」をまとめたボックスセットです。スタイリッシュなブックレットやアートワークも話題になりました。4枚組のわりには価格が良心的なので、ファン人気が高い商品です。
XTCのCDを高額買取してもらうならエコストアレコードCD買取センターへ
数あるロックバンドの中でも、XTCはCDで楽しみたい音楽性が特徴です。そのため、CDで未発表音源を探しているファンはたくさんいます。買取市場で高い需要があるので、XTCの作品をエコストアレコードCD買取センターに持ち込んでみましょう。エコストアレコードCD買取センターは国内最大規模のCD・DVDの買取専門店です。作品の価値に合わせた、正確な査定が魅力です。
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