フー・ツォン(傅聰)は20世紀から21世紀初頭にかけて活躍した中国を代表するクラシックのピアニストです。世界を股にかけて活躍した音楽家だけに、彼のCDが手元にあるという方は少なくないのではないでしょうか。2020年に惜しまれつつこの世を去ってしまったフー・ツォンですが、死後もその人気は高くもしCDを買取に出すのであれば非常に良いタイミングですので、以下ではその際に知っておきたいポイントについて見ていくことにします。
フー・ツォンとはどのような人物なのか?
まずはじめに、フー・ツォンとはどのような人物であるのかを見ておきましょう。彼は、1934年に上海芸術大学の教授であり、翻訳家としても活躍したフー・レイ(傅雷)の息子として生まれました。幼い頃からインテリの家庭で育てられ、上海交響楽団の創設者でもあるマリオ・パーチから直々にピアノの指導を受けるなどその将来を嘱望されていました。1953年にはクラシックの本場であるワルシャワ音楽院に留学し、「ショパン弾き」のピアニストとしても知られるズビグニェフ・ジェヴィエツキに師事します。その甲斐もあってめきめきと頭角を現し、1955年には第5回ショパン国際ピアノコンクールで第3位になるとともに、マズルカ賞とも呼ばれるポーランド・ラジオ賞を受賞しています。
1960年からは活動の拠点をイギリスのロンドンに移すことになるのですが、これは文化大革命によって両親が犠牲になり、母国である中国への帰国が難しくなったためです。その後は、グローバルに演奏活動を展開し、マスタークラスの開催に積極的に取り組みました。そんなフー・ツォンですが、モーツァルト弾きやショパン弾きの名手として知られるだけでなく、モーツァルトのピアノ協奏曲やドビュッシーのピアノ曲については独自の解釈を見せるなど、ピアニストとして多彩な才能を発揮しています。また、マルタ・アルゲリッチやレオン・フライシャー、ラドゥ・ルプーといった各国を代表するピアニストたちとも親しく付き合っており、特にアルゲリッチは、フー・ツォンのことを高く評価し、自身の名前を冠した別府アルゲリッチ音楽祭にしばしば彼を招聘しています。このように、クラシック音楽の巨星として世界で活躍したフー・ツォンでしたが、2019年に発生し世界中でパンデミックを引き起こした新型コロナウイルス感染症によって、2020年に惜しまれつつこの世を去りました。
フー・ツォンの代表的なCDとは?
ここからは、フー・ツォンがこれまでにリリースしたCDの中から、代表的な作品をいくつかピックアップして見ていくことにします。
フー・ツォン:マズルカ全集2CD(ビクター, VDC-5048)
こちらのCDに収録されているマズルカは、1955年のショパンコンクールの第二次予選でフー・ツォンが演奏し、審査員から高い評価を得たことで知られる曲で、後に彼の十八番にもなっています。そんなマズルカの全集である当盤は、リリースされた当時からクラシックの愛好家の間で根強い人気を有していたのですが、2020年に彼が亡くなって以降はすでに廃盤になっているということもあって、その人気は益々高まってきています。
フー・ツォン / ショパン:4つのバラード 他(JVC, VDC-1024)
このCDには、ショパンが作曲した4曲のバラードなどが収録されており、ショパン弾きの名手として世界に名をはせたフー・ツォンの音楽を堪能できる名盤となっています。バラード以外にも6曲が収録されているので、これ1枚を聴くだけで、ピアニストとしての彼の実力を知ることができるでしょう。
フー・ツォン / ドビュッシー:ピアノ作品集(Collins Classics, CLN-0001-2)
フー・ツォンといえばショパン弾きというイメージが強いですが、こちらのCDはそんな彼が奏でるドビュッシーの曲を収録した珍しいアルバムとなっています。「忘れられた映像」、「版画」、「スケッチブックより」、「映像第1集」、「映像第2集」、「英雄的な子守唄」という6曲が入っており、繊細で気品に満ちた演奏を思う存分楽しむことができます。
CDを高く買い取ってもらうためのポイントとは?
不要になったCDを買取りに出す際には、いくつかのポイントを押さえておくだけで査定金額が高くなる場合があります。まず、購入時についていた帯や説明書などの付属品が手元に残っている場合は、それらも一緒に査定してもらうようにしてください。付属品がある場合とそうでない場合とでは査定金額が大きく異なってくるケースは少なくないからです。また、買取りを依頼する先は、CDを専門的に手掛けるお店を選ぶ方が正確な査定結果が得られるでしょう。この点、エコストアレコードでは、これまでにクラシックをはじめとする数々のCDの買取りを手掛けた実績を有しており、専門的なスキルを有する鑑定士も在籍していますので、お手元にいらなくなったCDがある場合にはぜひ一度ご相談ください。
フー・ツォンのCDの買取りはエコストアレコードにお任せください
以上で見てきたように、フー・ツォンはクラシック界を代表するピアニストの一人であり、彼の死後はそのCDの人気は益々高まってきています。そのため、もしお手元にフー・ツォンのCDがあるということであれば、今はそれを買取りに出す絶好のタイミングであると言えるでしょう。もし買取りを検討される場合は、ぜひCD買取りの豊富な実績と専門的なスキルを有するエコストアレコードにお任せください。
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