エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並んで「英国の3大ロックギタリストの一人」と言われるジェフ・ベック(Jeff Beck)。音楽活動は実に60年以上に及びますが、今でも現役感溢れるプレイで世界中に多くのファンがいます。長い音楽活動の中で様々な名盤を世に送り出してきたジェフ・ベック。今回は彼の生い立ちと市場で高価買取されているCD作品についてご紹介していきます。
ジェフ・ベックの生い立ち
ジェフ・ベックは1944年6月24日、イギリスのウォリントンに生まれました。両親と双子の姉の4人家族で、幼い頃からピアノのレッスンを受け、音楽が身近にある環境で育ちましたが、徐々にロックやロカビリーに傾倒し、ギターにのめり込んでいきました。16歳になりウィンブルドン・カレッジ・オブ・アートに入学したベックは学友と最初のバンド、「ナイト・シフト」を結成し、地元のクラブでライブ活動を開始しました。1962年になると双子の姉から、彼女と同じ学校に在籍していたジミー・ペイジを紹介され、運命的な出会いを果たします。
学校を退学したベックは新たに「トライデンツ」というバンドを結成、さらにジミー・ペイジに紹介される形で「ヤードバーズ」へ参加して全米デビューを果たし、世界中にその名を知らしめたもののメンバーとの確執や健康問題から脱退し、その後「ジェフ・ベック・グループ」の結成など様々な紆余曲折を経ながら自らの音楽スタイルを追求していきます。
ベックはその後も様々なアーティストと手を組み、また決別を繰り返しながら長年にわたって活動を続けて来ました。その生き様から「孤高のギタリスト」などと呼ばれることもあります。近年の活動としては2006年に世界ツアーを行い、日本でも「ウドー・ミュージック・フェスティバル」に参加しました。また2020年4月には、ジョニー・デップとコラボしジョン・レノンのカバー曲「孤独」をニュー・シングルとして公開。新型コロナという困難に直面した世界中の人々へのメッセージとして話題になりました。
ジェフ・ベックの魅力は、その息を呑むような素晴らしい演奏テクニックはもちろんですが、セオリーを知り尽くしながらあえて「ハズし」を入れる卓越したセンス、聞き手を驚かせるような自由自在でトリッキーなアドリブなど、それらが織りなすエモーションを感じさせてくれるサウンドと言えるでしょう。また音楽のスタイルもフュージョンの要素を取り入れたり、クラシックとコラボしたりと常に新しい試みを取り入れてきました。天性の才能に恵まれたジェフ・ベックのギター・プレイは未だにロック界最高峰のものであり、今後もその唯一無二のギター・サウンドを届け続けてくれることでしょう。
ジェフ・ベックのCDの特徴
長きにわたって音楽活動を続けてきたジェフ・ベック。発表した作品も非常に多く、古い作品は後年になってリマスタリングされたり、またライブ・アルバムやベスト盤も多く発売されています。初めてジェフ・ベックの作品に触れようとする人にはベスト盤CDの人気も高く、買取も高値が期待出来ます。
ジェフ・ベックのタイトル紹介
「トゥルース」(1968年)
「ジェフ・ベック・グループ」としてはデビュー作となるアルバム。参加メンバーのロッド・スチュワート、ロン・ウッドにとってはキャリア初の出世作となります。アメリカでのチャート最高順位15位を獲得しました。
「ブロウ・バイ・ブロウ」(1975年)
発表当時の邦題は、『ギター殺人者の凱旋』。当時の音楽シーンに強い衝撃を与え、ジェフ・ベックの名声を不動とした名作です。参加メンバーはマックス・ミドルトン、リチャード・ベイリー、フィル・チェン。アメリカでのチャート最高順位は4位、日本でも高い人気を博しました。
「ワイアード」(1976年)
前作「ブロウ・バイ・ブロウ」の成功を受けて作られた作品。しかしその作風は前作とは異なり、マックス・ミドルトン、リチャード・ベイリーといった前作と同じメンバーの他にナラダ・マイケル・ウォルデン、アルフォン・ジョンソンを新しく迎えています。プロデュースはジョージ・マーティンです。アメリカのチャート最高順位は16位でした。
「ゼア・アンド・バック」(1980年)
「ブロウ・バイ・ブロウ」「ワイヤード」に続くインストゥルメンタルの作品です。ヤン・ハマー、サイモン・フィリップス、トニー・ハイマスといったメンバーを迎えています。全米のチャート最高順位は21位でした。
「エモーション・アンド・コモーション」(2010年)
2003年以来、約7年ぶりに発売されたアルバム。セッション作品や企画作を除いて、ジェフの通算14枚目にあたるアルバムとなります。プロデューサーには、トレヴァー・ホーンとスティーヴ・リプソンを迎えて制作されました。オーケストラとのコラボレーションを多く取り入れ、カバー曲・ボーカル曲が多いのが特徴です。この久しぶりのアルバムは大ヒットとなり、全米チャート最高順位11位を記録しています。
まとめ
音楽活動を初めて60年以上となっても、未だに意欲的に活動を続けるジェフ・ベック。彼のプレイは世界中の多くの人を魅了し、レッド・ツェッペリンのようにジェフに憧れて世界的に活躍するギタリストとなった人もいます。そんなジェフ・ベックの名作CDがお手元に眠っていませんか?買取専門店に出せば、意外な高値がつくかもしれません。買取のご相談をお待ちしております!
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